2001 Fiscal Year Annual Research Report
医療者側から転院や退院をすすめられたがん患者とその家族の心理過程の分析
Project/Area Number |
13771524
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大薗 七重 福島県立医科大学, 看護学部, 助手 (90332931)
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Keywords | がん患者 / 転院 / 心理過程 |
Research Abstract |
本研究は、がん患者やその家族が、医療者側より転院や退院をすすめられたときに、転院先や退院を選択するまでの心理過程を明らかにし、がん患者とその家族に対して看護が果たすべき役割について検討することを目的にしている。 本年度は、文献検討後、インタビューガイド、研究協力の依頼文書、同意書を作成した。平成13年7月に本大学の研究倫理委員会に研究計画書の審査を依頼し承認された。その後、福島県内の病院に研究協力を依頼し、3病院から調査協力の内諾を得て、10月よりデータ収集を開始した。対象者の条件は(1)成人・老人のがん患者とその家族、(2)がん診断名は問わないが、がんの告知を受けている、(3)医療者側から転院・退院をすすめられている、(4)研究に同意を得られていることである。サンプル数は約10名を予定しているが、現在の所2名しかインタビューが行われていない。その2名は60代の男性と女性であり、2名とも大学病院から総合病院に転院され外来通院中であった。このような研究の条件を満たす対象者が少ないため、今後は外来通院中の患者だけでなく、現在、療養の場として、在宅、緩和ケア病棟、ホスピス、一般病棟などを選択している対象者にまで条件を拡大して、データ収集を継続し、研究の完了に努めていきたい。
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