2001 Fiscal Year Annual Research Report
GnRHニューロンにおけるKCCトランスポーター発現量の発達変化
Project/Area Number |
13780640
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
美津島 大 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70264603)
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Keywords | GnRH / GABA / KCCトランスポーター / 黄体形成ホルモン / CABAA受容体 / 雄性ラット / 内側視索前野 / 性成熟 |
Research Abstract |
ラットのゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)ニューロンは、主に内側視索前野(POA)領域に分布することが知られている。GnRHニューロンにおけるGABAの反応性は生後興奮性から抑制性に変化するとの報告があり、KCCトランスポーターの発現変化がGABAのGnRHニューロンにおける反応性変化と密接に関連していると考えられている。KCC1とKCC2の塩基配列はラットで報告されているが、近年マウスではKCC3とKCC4の存在も報告され、ラットにも機能的な4種類のKCCトランスポーターが存在していると考えられる。そこで今回、KCC1とKCC2のみならず、マウスでクローニングされたKCC3とKCC4の塩基配列を元にプライマーの設計を行った。様々な日齢の雄性ラット(1日齢、7日齢、30日齢、90日齢)を用いてPOA領域を切り出してRNAを抽出し、KCCトランスポーターのmRNA存在の有無と生後発達変化についてRT-PCR法を用いて解析した。その結果、KCC1mRNAは7日齢に僅かな発現が見られたが、その他の日齢ではほとんど確認されなかった。また、KCC2はいづれの日齢でも十分量の存在が確認され、特に1日齢から7日齢にかけて顕著な発現増加が確認された。また今回はじめて、ラットPOA内にKCC3とKCC4のmRNAの存在を確認し、PCRによる増幅に成功した塩基配列については現在解析中である。KCC3の発現も1日齢から7日齢にかけて発現量の増加が見られたが、KCC4のmRNAの顕著な生後発達変化は見られなかった。 以上より、雄ラットのGnRHニューロンにおけるGABAの反応性の生後発達変化には、1日齢から7日齢にかけて起こるKCC2とKCC3の発現増加が関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mitsushima D. et al.: "GABA release in the medial preoptic area of cyclic female rats"Neuroscience. (in press). (2002)
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[Publications] Mitsushima D. et al.: "Increase in the number of detectable preoptic GAD67 immunoreactive cells in immature male rats"Neuroscience Research. 40. 141-146 (2001)
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[Publications] Mitsushima D. et al.: "Impairment of maze learning in rats by restricting environmental space"Neuroscience Letters. 297. 73-76 (2001)