2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13878012
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
柳井 雅也 富山大学, 経済学部, 教授 (00200527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 亮 富山大学, 経済学部, 助教授 (70272888)
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Keywords | 環日本海 / 直接投資 / 貿易 / 中国 / 韓国 / ロシア / 北陸 / ウラジオストック港 |
Research Abstract |
本年度は、北陸経済圏と沿岸諸国地域との連携実態の研究を中心におこなった。そのため、北陸4県(新潟、富山、石川、福井)で企業活動を行い、沿岸諸国に直接投資を行っている企業や関係団体に対してアンケート分析や実態調査を行った。 直接投資については企業進出年、業態、生産された製品や原料の現地調達の有無や部品の輸出や製品輸入など実態分析を行った。その結果によると中国への進出理由は、1990年代は現地の安い労働力を利用することが目的であったのが、1995年以降は現地市場を目的とする企業も進出理由に登場していることなどがわかった。また、韓国については北陸への直接投資が1990年代を通じて皆無であったことも報告している。また各県別の直接投資動向については、新潟がもっとも多く、北陸4県のJETRO事務所はじめ関係者の聞き取り調査では、中国とりわけ上海シフトが鮮明になっていることもわかった。 貿易に関しては、敦賀港が関西市場のバックヤードとして機能していることや、新潟、直江津、富山伏木、金沢港などでの、貨物船の積荷ルートが、荷物の大小で寄航順が変わることなど、問題点の指摘も関係者よりなされ報告を行っている。日本、ロシアを中心とする環日本海地域の物流動向については、文献調査とロシア・ウラジオストックの国立海洋大学で物流問題専門家に対し、ヒアリング調査とウラジオストック港を中心とする現地見学調査を実施した。 以上の成果は、学会発表として、柳井が「北陸地域と対岸諸国との経済交流の実態と課題」として江原大学開催のKNU2002 International Conference(2002.10.8)で報告を行っている。また青木は、"Russia-Chine-Republic of South Korea : the tendency of transportation developing"を"The Russian Far East and integrating processes in the Asia Pacific Region : economic, socio-political and cultural aspects"(2002.12.10)で報告を行った。また研究発表については別項(11.研究発表)に掲げるように論文発表を行った。
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Research Products
(1 results)