2014 Fiscal Year Annual Research Report
新規情報伝達分子PRIPの骨代謝制御における機能解析
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13J01683
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小谷 美穂 九州大学, 歯学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | PRIP / BMP / Smad |
Outline of Annual Research Achievements |
骨代謝におけるPRIPの機能を分子レベルで解明することを目的とし、野生型およびPRIP-KOマウスにおけるBMPシグナル伝達の比較を行った。1)BMP刺激により、BMP 受容体(BMPR1A および BMPR2)が複合体を形成することでメチル基転位酵素であるPRMT1 が BMPR1A上の Smad6 をメチル化する。その結果、Smad6 はPRMT1と BMPR1A から解離し、 BMPR1A はSmad1 を活性化するという報告がある(Mol Cell 51:5-19)。そこで、この過程に RPIP が関与しているか検討するために PRMT1 の阻害剤であるDB867 を用いて、野生型(WT)および PRIP-KO(KO)の新生マウスの頭蓋骨由来細胞(preosteoblast, POB)における Smad1 のリン酸化程度について調べた。DB867 を培地に添加して POB を8時間培養後、BMP4 で30分刺激して細胞を回収し、ウェスタンブロッティングを行った。その結果、BMP4 刺激のみの場合に比べてDB867 で処理してからBMP4 で刺激した場合、WTでSmad1 のリン酸化レベルは減少し、KO はWT に比べると多少の減少にとどまった。 2)1)と同様な条件下で、Smad1 の局在についてWTおよび KO の POBの免疫染色を行ったところ、BMP4 存在下では両遺伝子型で核移行像が認められた。一方、DB867 および BMP4 存在下においては、KO で核移行が顕著であった。 3)PRIP と Smad1、Smad4、Smad6 の相互作用についてWT および KO のPOB をBMP4 で40分刺激後、細胞を回収し、免疫沈降を行った。BMP4 の存在如何に関わらず、PRIP と Smad1、Smad4、Smad6 の直接的な相互作用は認められなかった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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