2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14036220
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡田 清孝 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50101093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
槻木 竜二 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50303805)
松本 任孝 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手
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Keywords | 器官形成 / 軸構造 / シロイヌナズナ / 遺伝子発現 / 分裂組織 / 細胞分裂 / プロモーター解析 / 花形成 |
Research Abstract |
シロイヌナズナの突然変異体を用いて、側生器官と側生分裂組織における背腹および左右の軸が決定され、これらの軸に依存して器官が成長する遺伝的な制御機構を解析した。側生器官の表側特異的に発現するPHABULOSA(PHB)遺伝子のプロモーター領域にGFPおよびYFPをつなぎ、発現領域を検討したところ、裏側特異的なFILAMENTOUS FLOWER(FIL)遺伝子の発現領域と一部で重複することがわかった。,しかし、PHB遺伝子の発現はmicroRNA165/166によって翻訳レベルで制御されていることを考慮して、GFP遺伝子内部にmicroRNA165/166による認識・切断配列を挿入して35Sプロモーターにつなぎ、シロイヌナズナに導入したところ、GFPは表側領域で発現し、その領域はFIL遺伝子の発現領域と重複せず、ギャップもみられなかった。これらの結果から、FIL遺伝子とPHB遺伝子の発現領域を分ける境界(表・裏の領域境界)が葉原基の初期から決まっていること、表と裏の特異的遺伝子の発現領域がこの境界によって分けられており、それが組織分化の境界となっていること、がわかった。また、葉脈パターン形成に関わるno vein-1突然変異体(nov-1)を解析し、NOV遺伝子は葉の前形成層の形成に必要であること、葉の発生に伴ってダイナミックに変化するオーキシンの蓄積パターン形成に必要であることが示した。さらに、マイクロアレイを用いて茎頂分裂組織で特異的に発現する遺伝子の網羅的な解析をおこなった。
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Research Products
(7 results)