2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14208086
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
広瀬 進 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (90022730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 憲一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (80370120)
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Keywords | クロマチンリモデリング / エピジェネティクス / GAGA因子 / FACT / Position effect variegation / 活性クロマチン / 不活性クロマチン / ショウジョウバエ |
Research Abstract |
1.遺伝学的解析からwhitc(w)遺伝子の発現をめぐるPosition effect variegation(PEV)にGAGA因子-FACT複合体が関わることが示唆されたので、クロマチン免疫沈降法を用いてw遺伝子座近傍にGAGA因子-FACT複合体が存在するかどうか調べた.その結果、w遺伝子座のすぐ下流のGAGAG配列(以下dlと略す)にGAGA因子-FACT複合体が存在することが判明した。 2.クロマチン免疫沈降法を駆使してw遺伝子座近傍における活性クロマチンのマーカーであるヒストンH3K4のメチル化と不活性クロマチンのマーカーであるヒストンH3K9のメチル化状態を解析したところ、dlでメチル化ヒストンH3K4がピークとなり、メチル化ヒストンH3K9が谷となることがわかった。この結果は、dlでGAGA因子-FACT複合体がPEVに重要な役割を果すことを示唆している。 3.Flagタグ付きGAGA因子を発現するショウジョウバエの胚抽出液から、GAGA因子と相互作用しているタンパク質としてFACTの外に、クロマチンリモデリング因子Brahmaの複合体のサブユニットを同定した。 4.X染色体の量的補正に関わることが明らかとなった超らせん化因子を過剰発現したとき、オスのX染色体が特異的に肥大化することを発見した。この結果は、超らせん化因子がクロマチン構造の変換に関わることを示している。
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Research Products
(7 results)