2004 Fiscal Year Annual Research Report
シナプスにおけるエンドサイトーシス機能タンパク-膜リン脂質相互作用の解析
Project/Area Number |
14380306
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
絹田 正裕 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (40135942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹居 孝二 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40322226)
山田 浩司 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80325092)
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Keywords | エンドサイトーシス / 小胞輸送 / 無細胞系 / アンフィファシジン / リポソーム / ダイナミン |
Research Abstract |
Amphiphysin 1によるDynamin GTPase活性の上昇 Dynamin 1GTPアーゼ活性に対するAmphiphysin 1と膜脂質の影響を調べ、Amphiphysin 1が、大型リポゾームの存在下にDynamin 1のGTPアーゼ活性を上昇することを明らかにした。リポゾームにフォスファチジルセリン、フォスファチジルイノシトール2リン酸などの酸性リン脂質を含まれる場合、特にGTPアーゼ活性の増強効果が高かった。ミュータントAmphiphysin 1を用いた解析により、Dynamin 1GTPアーゼ活性の増強には膜脂質への結合を担うBARドメインと、dynaminとの結合ドメインであるSH3ドメインが必要でであることを明らかにした。また、クラスリン結合部位、AP2結合部位を含む中間部は、Dynamin 1GTPアーゼ活性に対して抑制的に働くことが示唆された。 Amphiphysin 1によるDynamin 1と膜脂質の結合の増加 リポゾームを用いた結合実験により、Amphiphysin 1がDynamin 1と膜脂質の結合を増加させることを明らかにした。この結合増加の一因は、Amphiphysin 1のBARドメインとSH3ドメインを介した間接的結合によるものであることを、ミュータントAmphiphysin 1を用いた解析により明らかにした。 Amphiphysin 1とDynamin 1と脂質膜の結合増加 ミュータントAmphiphysin 1を用いた解析により,Amphiphysin 1とDynamin 1のリング形成にはBARドメインとSH3ドメインが必要であることを明らかにした。また、リング形成とDynamin 1 GTPアーゼ活性の上昇が、Dynamin 1と膜結合性にある程度相関することを示唆した。 以上の成果を論文にまとめ発表した。
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Research Products
(1 results)