2002 Fiscal Year Annual Research Report
立体映像における人の空間認識特性と空間認識精度に関する研究
Project/Area Number |
14510101
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松永 勝也 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (10036999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 裕二 九州大学, システム情報科学研究院, 助手 (00315128)
合志 和晃 九州産業大学, 情報科学部, 助教授 (10294901)
志堂寺 和則 九州大学, システム情報科学研究院, 助教授 (50243853)
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Keywords | 立体視 / 立体画像 / 遠隔操作システムのヒューマンインタフェース / 視覚 / 立体ビデオ |
Research Abstract |
今年度の研究実績は以下の通りである。 1.大型の複合画像立体ビデオディスプレイシステムを開発した.この装置により,従来より広画角・高解像度の立体映像提示が可能になった.人の視覚は、約180度の広い視野の情報を受け入れ、また、高解像度の視野の中心部でパタン認識を行っている。本研究で開発した広画角・中心部高精細立体画像提示装置により、ビデオカメラの映像を通しての空間認識においても、これまでの装置よりも高精度、かつ高能率に行ない得ると考えられる. 2.当研究室所有のシースルー型ヘッドマウンテッド型立体映像装置を用いて,人工現実感空間と現実空間における観察者の眼球の輻輳点の違いと,奥行き方向の知覚距離について調べた.その結果,現実空間および人工現実感空間における輻輳点位置に差はないことが明らかになった.また,観察者の見えの位置に関しては,主観的な見えの位置が人工現実感空間と現実空間とでは異なることが明らかになった.人工現実感空間と現実空間において,輻輳点に差が認められないにも関わらず,見えの位置が異なる原因として,輻輳から得られる情報以外に物体の明るさ,質感等の奥行き手掛かりがより強く奥行き感に影響していることが考えられる.今後,これらの奥行き手掛かりに関して,さらに研究を進めていく必要があると思われる.また,複合現実感環境を構築するような場合,計算上の物体位置に対して,観察者の知覚距離特性に基づいた補正方法についても今後の検討事項とした.
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