2002 Fiscal Year Annual Research Report
ケア場面におけるスタッフ及びクライエントの身体接触許容度の評価と教育
Project/Area Number |
14510180
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Research Institution | Sanno Junior College |
Principal Investigator |
鈴木 美香 産能短期大学, 能率科, 専任講師 (70259034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 晶夫 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80162999)
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Keywords | 身体接触 / 健康感 / 親子関係 / 人間関係 / 自尊感情 / PBI |
Research Abstract |
接触に対する反応や対応には個人差があり、対人スキルの問題がある。他者による身体領域への進入に対する許容は、「触る」側よりも「触られる」側に多くの負担となるが、「触る」側にも負担がないわけではない。「触る」「触られる」ことの心理的効用は看護・介護の分野では避けて通ることができない不可欠の課題である。 また、介護者と要介護者の対人アプローチ特性の多面的アセスメントの可能性について、状況的必要に対応し得る評価ツールの開発が急がれる。さらに、介護者の対人アプローチ特性のアセスメントの先には、介護者を目指す個々の学生の傾向や特性の測定・評価が必要であり、その傾向や特性に応じた教育課程や心理的支援を用意する必要がある。 そこで本年度は、基礎資料の収集、調査のための項目検討と調査用紙作成、その調査の一部を実施し、データの収集中である。 基礎資料の収集としては、関連する研究文献資料の収集、教育カリキュラムにおける教科書中で、どのように扱われているのかについて調べ、まとめた。 次に、実施調査のための項目検討と調査用紙作成は、身体接触される状況、接触の身体部位、経験した時期、その頻度、そのときの気分などの項目について、人間関係別に調査し、PBI(Parker,1979)による親子関係、過去の生活しにおける健康感、自尊感情などについても併せて調べることとした。 これらから抽出された指標、尺度などの整理と吟味を行ない、総合的な視点から、基礎統計量の算出、反応分布の検討、項目のclean up、相関係数(Pearson's r)の算出、多変量解析等による分析・検討を行う予定である。
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