2003 Fiscal Year Annual Research Report
ケア場面におけるスタッフ及びクライエントの身体接触許容度の評価と教育
Project/Area Number |
14510180
|
Research Institution | Sanno college, Jiyugaoka |
Principal Investigator |
鈴木 美香 産能短期大学, 能率科, 専任講師 (70259034)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 晶夫 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80162999)
|
Keywords | 身体接触 / 健康感 / 親子関係 / 人間関係 / 自尊感情 / PBI |
Research Abstract |
近年、食行動は栄養学の分野だけではなく、心理学や社会学の分野においてもその背景となる家族関係の指標として重視されている。さらに介護場面において、家族関係は重要な要素である。家族は潜在的介護者と被介護者の関係に置き換えることもできる。家族関係をどのようにアセスメントするかは重要な問題といえよう。潜在的な介護者と被介護者となる家族、その背景にある親子関係は、子どもの心理社会的発達だけではなく、食行動や食習慣にも影響すると考えられる。本研究ではまず、Eating Attitude Test(Garnerら,2000)と今回作成の食習慣に関する項目について調査を実施した。これらの他に、Parker(1983)らの親子関係尺度PBI、遠藤ら(1992)の自尊感情(SE)尺度、両親に対する同一化の感情についても調査を行なった。その結果、問題食の得点(EAT)が自尊感情の下位尺度の外的評価懸念、自己不全感、羞恥感情と関連していることが明らかになった。また、親子関係が様々な次元で青年の日常の食行動、食習慣に反映されていることが示唆された。次に対人アプローチ特性のアセスメントの先には、個々の学生の傾向や特性に応じた教育課程や心理的支援が用意されるべきであり、その課題についても検討した。大学教育における「入門・心理学」科目において、親子関係、家族の諸問題、介護問題をどのように扱うかも重要な問題である。まず青年期はモラトリアムを脱し、職業選択から自律性獲得と自我同一性達成に至る大きな発達的移行期である。青年期受講生に対し、「入門・心理学」では、どのような情報支援ができるか検討が急がれる。特に青年期の発達的移行に対する親子関係の影響について検討した。このような学生の心理社会的状況を検討するために実施した意識調査についても報告する。
|
Research Products
(2 results)