2003 Fiscal Year Annual Research Report
環境応答型徐放特質を持つ抗菌性香気物質包接シクロデキストリン被膜材料の開発
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14550737
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
古田 武 鳥取大学, 工学部, 教授 (10026164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 英文 鳥取大学, 工学部, 助教授 (60174885)
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Keywords | MCT-β-CD / 和紙 / 抗菌性物質 / 徐放特性 / ヒノキチオール |
Research Abstract |
環境応答型徐放特質を持つ抗菌性香気物質包接シクロデキストリン被膜材料の開発に関して以下の研究を遂行した。 1.MCT反応基を有するβ-シクロデキストリン(MCT-β-CD)の和紙への結合量に与える含水率および結合温度の影響 MCT-β-CDを和紙固着させる時の和紙の含水率および固着温度に関する検討を行った。MCT-β-CDの結合量は含水率2.5以上の高含水率域で含水率に比例して減少したが、含水率が2以上では含水率依存性は無く、MCT-β-CD濃度に対して一定の結合量を示した。また、MCT-β-CDの結合量は、結合温度および浸漬する水溶液のMCT-β-CD濃度にほぼ比例して増加した。 2.和紙に結合させたMCT-β-CDへのヒノキチオールの包接 和紙に結合したMCT-β-CDへヒノキチオールを包接量させるため、10mg/mLのヒノキチオール水溶液にこの和紙を浸責し、50℃で2時間振とうした。ヒノキチオールの包接率は和紙に結合したMCT-β-CD1モル当たり約0.9モルとなり、セルロースに結合したMCT-β-CDの包接率に等しくなった。 3.和紙結合MCT-β-CDに包接されたヒノキチオールの徐放特性 和紙結合MCT-β-CDに包接されたヒノキチオールの徐旅特性を、温度50℃、関係湿度7,50,75,90%で測定した。徐放速度は関係湿度に著しく依存し、30日間の徐放実験では関係湿度7%の時は初期量の約3%のヒノキチオールが徐放するのに対して、90%では約80%のヒノキチオールが徐放した。 4.菌体の死滅速度の測定 ヒノキチオール結合和紙を室温で机上に置き、和紙表面に落下する細菌の増殖阻止特性を測定した。ヒノキチオールが結合した和紙を用いた場合は、細菌の増殖が完全に阻止され、その効果が著しいことを見いだした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] L.Rehmann, H.Yoshii, T.Furuta: "Characteristics of Modified β-Cyclodextrin Bound to Cellulose Powder"Starch/Starke. Vol.55. 313-313 (2003)
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[Publications] Soottitantawat, A., Yoshii, H., Furuta, T., et al.: "Microencapsulation by spray drying : influence of emulsion size on the retention of volatile compounds"J.Food Sci.. Vol.68. 2256-2262 (2003)
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[Publications] 古田 武: "食品の高機能粉末・カプセル化技術"サイエンスフォーラム. 336 (2003)