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2002 Fiscal Year Annual Research Report

野生げっ歯類におけるエルシニア属菌のすみわけ現象のメカニズム解明

Research Project

Project/Area Number 14560263
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

林谷 秀樹  東京農工大学, 農学部, 助教授 (30180988)

KeywordsYersinia pseudotuberculosis / Yersinia enterocolitica / ノネズミ / 感染 / すみわけ
Research Abstract

我が国において、本州の東日本に生息するノネズミにはY.enterocolitica血清型0:8(0:8菌)のみが保菌されているのに対し、西日本地域ではY.pseudotsuberculosisのみが保菌されており、いわゆる、菌の"すみわけ"現象が観察される。本年度は、この"すみわけ"現象を解明する目的で、我が国の代表的なノネズミであるアカネズミを対象にして、Y.pseudotsuberculosisならびに0:8菌の実験感染を行なった。0:8菌が分布する本州の東日本地域でアカネズミを捕獲し、まず、それぞれの個体の尾の部分の細胞を組織培養し、ギムザ染色により染色体数を調べ、実験に供したアカネズミが染色体数46の東日本地域由来の個体であることを確認した。そして、これらのアカネズミに対して、0:8菌とY.pseudotsuberculosis血清型4b(4b菌)を経口投与して、その感染性や致死性を検討した。その結果、東日本地域由来のアカネズミは、0:8菌と4b歯のいずれの菌に対しても感受性を示し、投与後14-28日間程度の排菌が観察された。しかし、いずれの菌を投与した場合でも、死亡する個体はみられず、全例が感染に耐過した。0:8菌が常在する東日本地域のアカネズミは、0:8菌および4bのいずれに対しても同様の感染性や致死性を示したことから、我が国のノネズミで観察される、Yersinia属の"すみわけ"現象は、アカネズミの両菌に対する感受性の面からは説明できなかった。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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