2003 Fiscal Year Annual Research Report
人体カラースライドのデジタル保存と解剖学実習への活用について
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14570005
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
千葉 正司 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40003652)
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Keywords | 人体の構造 / 系統解剖学 / 局所解剖学 / 肉眼解剖学 / 人体解剖学実習 / 体表解剖学 / 医学教育 / 教育メディア |
Research Abstract |
1.これまで撮影した多数のカラースライドの中から、解剖学ことに人体解剖学実習に必要な、総数1,302枚を選別した。その内訳は頚部55枚、頭部200枚、体幹(含脊髄)99枚、上肢149枚、胸部186枚、胎児と新鮮標本25枚、腹部233枚、下肢196枚、骨盤159枚から構成される。 2.カラースライドは、スキャナを利用して1枚300dpiの画素数(約0.5MBの記憶量)でコンピュータに取り込み、全部で629MBの記憶容量に達した。その内容はCDとMO、HDDにも記録・保存した。コンピュータに設置したプリンターを利用して、画像全てを、2L版の写真専用紙にカラー印刷した。 3.カラー印刷写真は、人体の部位ごとに解剖学実習行程に沿って、剥皮と皮神経・皮静脈の剖出に始まり深部の関節に至るように、肉眼解剖学的な人体の正常構造、器官内区域(肺・肝・腎など)、変異例(内臓逆位、馬蹄鉄腎、双角子宮、浅足背動脈など)と若干の疾病(腸重積症など)を、適宜おりまぜて配置した。そこには脳の摘出、開胸・開腹、脊柱管の開放、頭部・上肢・骨盤の離断、骨盤壁の除去などの一連の作業も収める。 4.カラー印刷写真は、部位ごとに通し番号を付け、解剖の実習行程や内容、個々の解剖所見の概要(キーワード)を示す目録(一覧表)を作成した。頚部・頭部・体幹では、カラー印刷写真の各葉に、表題(部位と番号、左右の別、撮影方向、概要を示すキーワード)をつけた後、剖出の経過と解剖所見の解説を試みた。 5.デジタルカメラあるいは一眼レフカメラを用いて、平成15年度の解剖学実習体から、肋軟骨滑車上筋、左門脈、回腸の腸重積症、脊柱側弯症などを新たに撮影した。これまでに撮影したカラースライドは、スライド枠に、通し番号と解剖所見を記載し、またスライド目録(一覧)の追加・更新を行なう。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 千葉正司: "肉眼解剖による皮神経の末梢分布とデルマトームとの関係"日本皮膚科学会雑誌. 112・13. 1750-1752 (2002)
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[Publications] 鈴木 了: "食道の背側を通る左鎖骨下動脈の出現した右側大動脈弓の一例"臨床解剖研究会記録. No.3. 62-63 (2003)
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[Publications] 千葉正司: "気管支動脈の解剖"日本血管造影・IVR学会雑誌. 18・3. 254-266 (2003)
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[Publications] 千葉正司: "男性左側半における皮神経の末梢分布"解剖学雑誌. 78・抄録号. 246-246 (2003)
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[Publications] 関谷伸一: "腓腹神経の構成成分とその末梢分布"解剖学雑誌. 78・抄録号. 247-247 (2003)
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[Publications] 千葉正司: "腸重積症1例の解剖"臨床解剖研究会記録. No.4. 44-45 (2004)