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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ウイルムス腫瘍の新しい癌抑制遺伝子の同定と悪性化機構の解明のための研究

Research Project

Project/Area Number 14570770
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

中舘 尚也  北里大学, 医学部, 講師 (30306633)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 安比古  埼玉県立がんセンター病院, デイケア部, 部長(研究職)
松浦 信夫  北里大学, 医学部, 教授 (50002332)
Keywordsウイルムス腫瘍 / WT1 / TSLC1 / LOH / メチレーション
Research Abstract

代表的な小児腎原発悪性腫瘍であるウイルムス腫瘍について、片腎性かつ孤発性の本邦のウィルムス腫瘍121例を対象に以下の解析をした、(1)WT1遺伝子以外のウイルムス腫瘍の原因遺伝子(新しい癌抑制遺伝子WT3)の可能性の検討
98例のLOH解析ではい、LOHを98例中34例(28.1%)に認めた。11qに15.7%と高頻度にLOHが認められ、共通欠失領域は11q23であった。11q23にmappingされるTSLC1遺伝子があり、11qLOHが認められた34例では、mutation/deletionのいずれも認められなかった。11q23にLOHが認められた14例のうち3例と11q23にLOHが認められなかった9例中1例にmethylationが認められた。
(2)遺伝子異常と組織型との関連
病理組織分類は62例(先天異常合併例8例、WT1異常を認めた先天異常を合併していない片側性散発症例9例、WT1異常のない先天異常を合併していない片側性散発症例45例)でなされ、以下の4群に分けられた。
a.stromal-predominat 21例 b.blastemal predominant 27例 c.mixed triphasic 8例 d.others(3 purely epithelial,3 CPDN) 6例
WT1異常を認めた先天異常合併例8例中7例(88%)とWT1異常を認めた先天異常を合併していない片側性かつ散発例9例のうち8例(81%)がstromal-predominatの組織像を呈し、WT1異常例では88%の腫瘍でstromal-predominatの組織像を呈していたが、WT1異常のない45例のうちstromal-predominatの組織像を呈していたは6例(13%)に過ぎず、他は様々な組織亜型であった。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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