2003 Fiscal Year Annual Research Report
1型糖尿病に対するバイオ人工膵移植の研究-拒絶制御から再発防禦へ-
Project/Area Number |
14571153
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
久永 倫聖 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (30275341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 美津男 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (10326340)
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Keywords | 1型糖尿病 / 膵ラ島移植 / アガロースマイクロカプセル / バイオ人工膵 / 自己免疫反応 |
Research Abstract |
昨年度からの研究により、NODマウスからラ島を分離し、1500〜2000個のマイクロカプセル化ラ島を作成することに成功した。本年度はNODマウスを用いた同系移植モデルでの自己免疫糖尿病再発防禦効果について検討した。 【方法】NODマウスから分離したマイクロカプセル化ラ島および裸(非マイクロカプセル化)のラ島を、糖尿病NODマウスに移植した。裸のラ島移植群:10例、マイクロカプセル化ラ島移植群:12例とした。 【結果】裸のラ島移植群では、移植後一旦は血糖値が正常化したが、全例20日以内に自己免疫による糖尿病が再発した。一方、マイクロカプセル化ラ島移植群では、移植後長期間正常血糖が持続し、12例中9例は100日以上正常血糖が維持された。両群間のgraft survivalには統計学的有意差を認めた(Logrank test;p<0.0001)。 【結論】今回の研究により、自己免疫による膵島傷害を受けないバイオ人工膵の作成に成功した。今後臨床応用に向け、拒絶反応と自己免疫反応の双方の影響を回避し得る、より厳しい条件下でのバイオ人工膵の機能評価が必要と考えられる。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.KOBAYASHI, Y.Aomatsu, H.Iwata, T.Kin, H.Kanehiro, M.Hisanaga et al.: "Indefinite islet protection from autoimmune destruction in nonobese diabetic mice by agarose microencapsulation without immunosuppression"Transplantation. 75・5. 619-625 (2003)