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2002 Fiscal Year Annual Research Report

歯周疾患と早期出生未熟児の関連とそのメカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 14571986
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

古市 保志  鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (80305143)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉永 光裕  鹿児島大学, 医学部附属病院, 助教授 (00221672)
町頭 三保  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (80253897)
松山 孝司  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40253900)
Keywords歯周病 / 歯科検診 / 妊婦 / 切迫早産 / 早産 / 歯周病原性菌 / サイトカイン / 血清
Research Abstract

鹿児島市立病院産婦人科、鹿児島大学医学部附属病院産婦人科、および愛育病院で歯周組織の健診を含む妊婦歯科健診を行った。鹿児島市立病院では、切迫早産の診断で入院しているが、口腔内を除いた全身的にはその理由がはっきりしない妊婦さんを対象とした。鹿児島大学附属病院産婦人科および愛育病院では、妊娠中の定期検診に訪れた妊婦さんを対象とした。まず、全身項目として、妊娠週数、身長、妊娠前の体重、経産の有無、早産/低体重時出産経験の有無、喫煙の有無、抗生物質/子宮筋収縮抑制剤投与の有無、について問診および担当医に対診が行われた。歯肉縁下のプラークサンプルをペーパーポイントを用いて採取した。口腔内の診査として、残存歯、カリエス歯、処置歯の記録に続き、プロービングポケットデプス、プロービングアタッチメントレベル、プロービング時の出血、プラーク指数、歯肉炎指数が第3大臼歯を除くすべての残存歯について1歯4ヶ所について計測した。その後、採血を行った。歯肉縁下のプラークサンプルに関しては、Real Time PCR法により、全ての菌数、Porphyromonas gingivalis, Prevotella intermedia, Actinbacillus actionomycetemcomitans, Bacteroides forsythus, Treponema denticolaの歯周病原性菌について分析が行われた。採血血液に関しては、血清中のIL-1β,IL-6,IL-,8,TNF-αについてELISA法によって分析が行われた。出産後、各病院にそれぞれの被検者について、出産時の週数と新生児の体重を調査した。
現在まで、88名が健診を受け出産を終えた。そのうち40名が切迫早産の診断を受け入院中であり、18名が早産(妊娠37週未満での出産)であった。早産であった妊婦は全て切迫早産の診断を受け入院していた。これまでに行われた分析の結果、切迫早産の診断で入院中であった妊婦の歯周組織の状態は悪く、また抗生物質や子宮筋収縮抑制剤の投薬もより多く受けていたことが明らかにされた。また、切迫早産の診断で実際早産であった妊婦とそうでなかった妊婦の比較では、早産であった妊婦の血清中IL-8およびIL-1β,また歯肉縁下プラークサンブル中のBacteroides forsythusの占める比率が高かったことが明らかにされた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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