2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580029
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂東 隆男 大阪大学, 健康体育部, 講師 (30189732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉江 正敏 大阪大学, 健康体育部, 助教授 (50093422)
生田 香明 大阪大学, 健康体育部, 教授 (70012507)
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Keywords | 剣道 / 構え / 竹刀 / 剣先 |
Research Abstract |
本申請課題では、剣道の中段の構えにおける剣先方向の本質的な役割を明らかにすることを目的に、剣先方向の映像分析手法の確立と、実際の競技場面での剣先方向の測定を試みる。 平成14年度では、構えにおける剣先方向の計測方法について検討を行うために、3次元動作分析システムを用いた中段の構えにおける剣先方向の測定を実施した。さらに、被験者自身が剣先方向を容易に確認することが可能なレーザー光投射竹刀を試作し、その装置を利用した中段の構えの指導効果についても検討を試みた。 市販のレーザーポインタを先端部に内蔵し、レーザー光の投射を可能にした竹刀形状の装置を試作し、実験室において、人間の輪郭を描いたボード面に被験者を正対して中段の構えをとらせ、指示した部位に剣先を向けさせた後、本人にレーザー光をボード上に投射させることにより、実際の剣先方向を被験者に確認させた。被験者は剣道の初心者5名であり、試作した装置による指導を週2回、4週間にわたり実施し、指導を行わなかった初心者6名と比較した。指導の効果を調べるために、レーザー光の投射は行わずに、指示された部位と実際の剣先方向との距離を3次元動作分析システムにより測定し、指導した時期の前後で比較した。 その結果、指導を受けたグループは指導を受けなかったグループに比べ、より正確に指示された部位に剣先を向けていたことなどが明らかにされた。また、3次元動作分析システムを用いた計測により、竹刀の剣先方向の正確な計測と評価が可能であることが確認された。 平成15年度では以上の成果を踏まえ、実際の競技場面において3次元動作分析システムによるビデオ撮影を行い、剣先方向と対峙した相手との相対的な位置関係を求める。得られたデータから、剣道競技中における剣先方向の役割について明らかにする。
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Research Products
(1 results)