2003 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーションを利用する教授・学習の設計に関する基礎的研究
Project/Area Number |
14580239
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Research Institution | Setsunan university |
Principal Investigator |
松永 公廣 摂南大学, 経営情報学部, 教授 (20099831)
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Keywords | シミュレーション / 教授・学習 / 授業設計 / フィードバッグ / 可視化 |
Research Abstract |
本研究によって以下のような示唆が得られた。 1)効果的な教授・学習を設計する指針を得るためのプロトコルの収集については、実験後にシミュレーションを操作した履歴を基にしてその判断を入力する簡易入力システムを使い学習者の思考過程をコンピュータ処理可能な形式で収集することを計画した。その分析と教師の観察より、学習者が陥りやすい問題点に絞って情報を収集し、その結果をフィードバックするのが効果的という見通しをえたため新たにフィードバックシステムを設計・開発し、シミュレーションと組み合わせて実践したところ予想以上の効果をあげた。 2)学習者のシミュレーションを捜査する内的過程を推測するために順序付けたプロトコルの収集を試行した。その分析と教師の観察より指導者の思考モデルに基にしてプロトコルを作成し、教師の参照モデルと学習者のモデルのずれに注目することにより学習者の変容を比較的容易に可視化できるのではないかいう方針をたて実践した。小規模な試行ではある程度の確信得られた。 それらの研究成果は、研究会発表6本、口頭発表3本にわけて公表した。そのなかで学習者自らが問題解決をする能力を育てる有効な設計指針を明らかにするためのいくつかの示唆をえることができたこと、さらにシミュレーションを使用しても教育目標への到達が容易でない学習者はあり、教師による指導の内容・時期等に関する示唆も得られたことを示した。今後この成果を学術雑誌にまとめる作業を行なっている。
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