2003 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーションによる人口変動と集落形成過程の研究
Project/Area Number |
14651074
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
新納 泉 岡山大学, 文学部, 教授 (20172611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 直子 岡山大学, 文学部, 助教授 (30314660)
今津 勝紀 岡山大学, 文学部, 助教授 (20269971)
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Keywords | 人口変動 / 古代戸籍 / シミュレーション / 平均寿命 / チンパンジー / 再婚 |
Research Abstract |
1 昨年度に,古代美濃の戸籍に基づいて個人別データベースを作成し,そこから平均寿命,再婚の実態などを明らかにした。今年度は,西海道の戸籍に基づいてデータベースを作成し,昨年度のデータの補強をはかった。この研究の成果は,今津が4月20日に『考古学研究会』総会で発表し,6月29日付山陽新聞および10月26日付朝日新聞に掲載された。 2 昨年度に,狩猟採集民の人口パターンから原始人類の状況を推定したが,今年度にチンパンジーの年齢別動態の比較的詳細なデータが入手できたので,日本古代の人口パターンとの比較をおこない,旧石器時代や縄文時代などの状況を知る手がかりが得られた。 3 昨年度に,人口変動のシミュレーションから,外婚制が個々の集団の人口変画の調節機能を果たしていることを推定し,その実態についてのシミュレーションを行ったが,本年度もそうした推定に基づいて,関連するデータの収集を行った。 4 これまでの研究の結果,原始・古代社会の著しく過酷な実態が明らかになり,「核家族」説の再検討や,大家族の意味,婚姻の実態などについて,従来の研究とは異なった学説を展開していく手がかりが得られた。 5 人口変動を集落形成過程と結びつける研究は,まだあまり進展していないが,戸籍の残る美濃地域の踏査を実施しており,来年度にシミュレーションの作業を行う予定である。
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Research Products
(1 results)