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2003 Fiscal Year Annual Research Report

フタロシアニンを含むフレキシブルな単結晶の開発

Research Project

Project/Area Number 14654133
Research InstitutionWakayama University

Principal Investigator

山門 英雄  和歌山大学, システム工学部, 助教授 (30242035)

Keywordsフタロシアニン / フレキシブル / 柔軟性 / 単結晶 / 電気伝導性
Research Abstract

本研究ではフタロシアニンを用いたフレキシブルな単結晶を開発・研究している。通常「フレキシブル」である(小さな局率半径で曲げても折れない)ということと、「単結晶」であるということは分子性結晶やイオン性結晶では両立が難しいが、筆者はメタルフリーフタロシアンの陽イオンとPF_<6^->を用いて、通常では考えられないほどの柔軟性を持つ単結晶を作成した。(例えば長さ3mm、太さ20μm程度の単結晶でループを作っても折れず、外力を外せば元の形状に戻る。)
本年度は、メタルフリーフタロシアニンを用いてフレキシブル単結晶を作成する方法を確立し、再現性よく試料をある程度まとめて(5mg程度)作成することを可能にした。また、これによって得られたサンプルについて熱分析を行うことにより、本単結晶はポリマーにはなっていないらしいこと、及び本結晶が熱的にかなり安定であることを確認した。
また中心金属を変えたフタロシアニンについて、晶系が類似した結晶を作成することを目指し、原料や結晶成長条件を変えながら多数回の実験を行ったが、これについては結晶が得られず、現在実験を継続している。以上の他、分子軌道計算を援用しての物性の解明や、結晶成長機構の検討を行っており、本結晶の性質の理解にかなりの進展があった。
研究成果は、分子構造総合討論会2003(平成15年9月25日、2Aa06)、及び新素材・分析化学研究部会(和歌山技術交流推進協議会主催、平成16年1月29日)で公表した。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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