2002 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロアレイによる精細胞の腫瘍化関連遺伝子発現プロファイル解析
Project/Area Number |
14657401
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平松 正義 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20343056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石戸谷 滋人 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00344656)
佐竹 正延 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)
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Keywords | 精巣腫瘍 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
1)東北大学医学部倫理委員会にて本研究の承認を得た。 2)精巣組織の採取と組織学的検討 東北大学医学部倫理委員会規定に基づいたインフォームドコンセントの上、精巣腫瘍約20例の腫瘍組織、周囲非腫瘍部組織、対側精巣生検組織等と2例の正常精巣組織(ホルモン療法がなされていない前立腺癌患者の精巣組織)を採取し、組織学的に検討し病理組織、臨床病期などの臨床データとともにデータベース化した。 3)RNAの精製、ハイブリダイゼーション、クラスター解析 採取したそれぞれの組織からtotalRNAを抽出しポリ(A)RNAを精製した。mRNAから逆転写反応によりcDNAを合成し、蛍光色素によって標識してターゲットcDNAとした。既知遺伝子やExpressed sequence TagをプローブとしたマイクロアレイチップにターゲットcDNAをハイブリダイゼーションさせ、レーザースキャナで検出した。データベース上のプローブDNAの機能情報、疾患関連情報、ヒト染色体のゲノム塩基情報に照らしてターゲットとなる発現遺伝子を絞り込み機能未知の遺伝子については腫瘍、周囲非腫瘍部でそれぞれ発現が高い遺伝子を同定しこれらをクラスタ解析した。具体的には同一症例における腫瘍部と周囲非腫瘍部を比較する。今後、この結果をTNM分類、臨床病期、腫瘍マーカー値等の臨床データと併せて分析し腫瘍化に関係する遺伝子などを絞り込み、機能を推定する予定である。
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