2002 Fiscal Year Annual Research Report
単色化放射光を用いた微小血管造影法による皮膚血管の生理学的研究
Project/Area Number |
14657460
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
平 広之 東海大学, 医学部, 助手 (30246136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 明久 東海大学, 医学部, 助手 (80287094)
田中 越郎 東海大学, 医学部, 助教授 (80211366)
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Keywords | 単色化放射光 / 微小血管造影 / 血管作動性薬剤 |
Research Abstract |
現在までに単色化放射光を用いた微小血管造影システムにより従来困難であった生体内での直径100μm以下の血管の観察が可能である事がわかった。さらにこのシステムを用いてラットの体温変化による尾動脈の詳細な変化が観察されている。本年度において本実験は血管作動性薬剤が微小血管に与える影響を、生体内でとらえる目的で行った。方法はつくば市の高エネルギー加速器機構放射光実験施設において、ラットを用いて大腿動脈よりカニュレーションし総腸骨動脈に留置、造影剤(イオパミロン3ml/sec)を注入。薬剤注入前の股動脈及び尾動脈の造影を行い、続いてプロスタグランディンE1を留置したカテーテルより投与して同様に造影を行った。血管造影の方法はエネルギーレベル33.3keVの単色化放射光を照射し高解像度ビデオカメラシステムにより撮影を行った。撮影後のデータはアナログビデオテープに記録し解析を行っている。結果は現在の所5例のラットにおいて撮影を行ったが微小血管の血管径の有意な変化はまだとらえられていない。現在の結果の分析では、麻酔の方法、血管作動性薬剤の選択、薬剤の投与量や投与方法などに検討が加えられる必要があると考えている。本年度中に再度麻酔方法、プロスタグランディンの投与量などを変えて実験を継続する予定になっている。さらに薬剤を変えた効果や、皮弁による血行動態の変化を調べていく予定である。
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