2002 Fiscal Year Annual Research Report
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14658056
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Research Institution | Okayama Shoka University |
Principal Investigator |
小松原 実 岡山商科大学, 商学部, 教授 (10234882)
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Keywords | LAN / ネットワーク / 学習支援 / CAI / 試験実施 |
Research Abstract |
ネットワーク上での学習・試験実施を支援するシステムを開発した.本システムでは、特に教師側にコンピュータの専門知識を必要とせずにネットワークに接続されたコンピュータで、問題演習や試験を行なうことを目標としている.そこで、教材作成や回収した回答データなどは、手元のコンピュータで直接扱うことができるようにし、さらに一般的な表計算ソフトウェアなどでも作成や解析が可能となっている.システムを利用して授業や試験実施を行なう教師にはFTPやCGIの知識を必要としない点が、従来のWWW上での教育支援システムとの大きな違いのひとつである. 本システムでは、LANを用いた高速性を生かせるように独自のプロトコルを用いて,学習者と教師の間でのデータ通信を行っている.本システムを利用する教師の負担が極力少なくなるように,教材提示や回答回収記録などの操作を記録した手順で行う自動実行スクリプト機能などを組み込んだ.この機能により、作成した講義用コンテンツが他のクラスにおいても同一の条件で実施できることになり、試験への利用などの際にも複数のクラスでの実施が容易に行なえる. 本システムの評価のために行なった試験運用では、LANに接続されたコンピュータ教室内での試用と,通常教室でノート型PCを無線LANで接続した場合などの異なるタイプの教室でも実施し、本システムの適用可能性を検証した.教師用コンピュータは学習者用に比べると負荷が大きいが、この試験運用の中で30人程度のクラスでの実施時にも一般的なパーソナルコンピュータを教師用に十分に使用できることが示された.また、無線LANを用いての試験運用においても、まったく問題なく利用することができた.これらの試験運用で得られた学習者からのアンケート結果からも、今後のシステム改良への知見を得ることができている.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 小松原 実: "LabVIEWを用いたネットワーク上の教育支援システム"電気・情報関連学会中国支部第53回連合大会 講演論文集. 536-537 (2002)
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[Publications] 小松原 実: "ネットワークを用いた教育支援システム"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 325-326 (2002)
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[Publications] 小松原 実: "独自プロトコルによる試験支援システム"日本教育工学会誌. 26巻Suppl.. 61-66 (2002)