2002 Fiscal Year Annual Research Report
注意欠陥/多動性障害児に対応した条件性弁別課題プログラムの開発
Project/Area Number |
14710105
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
武藤 崇 立命館大学, 文学部, 助教授 (50340477)
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Keywords | ADHD / 条件性弁別課題 / 行動抑制 / コンピュータ制御課題 |
Research Abstract |
本年度は,1)当該プログラム(コンピュータ上で作動する汎用性の高いもの)のプログラミングとその調整,2)近隣小学校での対象児(ADHD)の選定を実施した。 当該プログラムは,Director8.5(インタラクティブなプレゼンテーション・ソフト;マクロメディア社製)によって作成された。ユーザ・インタフェイスは,幼児に対してもプログラムを利用できるようにタッチパネルに対応したものとした。プログラムの制御は全てパソコン上で実施できるようなプログラミングを行った。対象児の反応に対して,視覚的なフィードバックだけでなく,聴覚的なフィードバックを付加できるようなものとした。さらに,対象児の記録は正誤だけでなぐ反応潜時も自動的に測定できるようにプログラミングを行った。研究実施の初年度終了時点では,大学生を対象にプログラムの修正や動作確認を実施している段階である。 対象児の選定は,1)ADHDという診断を医療機関から受けている,2)小学校低学年の児童,3)ADHDの二次的障害である,強固な攻撃行動などが少ない児童,という基準を設定した。実際の対象児童の選定のため,近隣の通常小学校へ複数校訪問し,観察を行った。ただし,3)の条件を満たすものが少なく攻撃行動などの問題行動の軽減、担任教師へのコンサルテーションを先に取り組む必要があった。研究実施の初年度終了時点においても、上述の作業を継続実施中であるという段階である。 次年度は,当該対象児の選定,及び当該対象児に対するプログラムの適用とその評価(予備実験)を実施する予定である。
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