2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14750084
|
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
森重 功一 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (90303015)
|
Keywords | 5軸制御加工 / 6軸制御加工 / 工具経路 / CAD / CAM |
Research Abstract |
5軸制御加工は,付加した回転駆動2軸の使用により工作物に対して任意の工具姿勢を与えることができるため,3軸制御では困難な個所の加工を行うことができる.6軸制御加工は,非回転工具の姿勢と向きを制御することができるため,回転工具では不可能な箇所の加工を可能にする.両加工法の欠点は他方の利点で補えるため,2つの加工を併用することが加工効率を高めるためには非常に有効である. 本研究の目的は,3次元CADによって設計された製品形状を,5軸および6軸制御加工を併用して高能率かつ効率的に限界まで加工する方法について検討し,その実現のために必要となる計測装置,新型切削工具および加工ソフトウェアを開発することである. 平成14年度は,6軸制御加工用の原点自動計測装置および振動方向可変式振動切削工具の開発を行なった,原点自動計測装置は,機上で非回転工具の先端位置を自動的に計測することができる.振動方向可変式振動工具は,加工時の振動方向が縦と横に自在に切り替わる.ここで,振動工具が具備すべき性能として,ある程度の切削負荷に耐える剛性と,加工中の定常的な振動を維持する安定性が不可欠である.また,自動運転のための自動工具交換に対応するために,可能な限り小さな構造にする必要がある.これらの点を重視して開発を進めた.開発途中においても,振動の方向,振幅,周波数などは高精度形状測定変位計を用いて計測し,結果を随時フィードバックした. 以上の装置の設計開発と並行して,これまでに開発した5軸および6軸制御加工ソフトウェアをライブラリ形式に整理した.平成15年度は,5軸および6軸制御併用加工のための工具経路生成アルゴリズムについて検討し,最終的に5軸,6軸制御加工用統合メインプロセッサとして実装する予定である.
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Koichi MORISHIGE, Yoshimi TAKEUCHI他3名: "Highly Efficient and Accurate Machining Using Five-Axis and Six-Axis Control"Proceedings of The 35th CIRP International Seminar on Manufacturing Systems. 486-491 (2002)
-
[Publications] T.KOBATA, K.MORISHIGE, Y.TAKEUCHI: "Rapid 5-Axis Control Tool Path Generation by Means of Linearly Interpolated C-Space"Proceedings of 3rd CIRP International Seminar on Intelligent Computation in Manufacturing Engineering. 257-262 (2002)