2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14750323
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
高橋 章 長岡工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助教授 (70290731)
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Keywords | Virtual Reality / 遺物復元 / 非接触三次元形状計測 / 光切断方式 / 立体表示 / OpenGL |
Research Abstract |
VR (virtual Reality)技術を応用して遺物復元を行なうことを目的として研究を進めている.具体的には,いくつかに破断された陶器破片の形状データをVR空間に取り込み,VR空間内で破片の接合と元の形状の復元を行なうことを目的としている.平成14年度は,光切断方式による三次元ディジタイザと回転テーブル,制御用コンピュータから三次元形状計測システムを構築した.このシステムでは,遺物破片の三次元形状データ(サーフェースデータ)と表面のテクスチャ情報(カラー画像)を,非接触かつ無侵襲に計測することができる.平成15年度は,本システムを用いて計測した,陶器破片の三次元形状データに対する形状処理について検討を行なった.まず,三次元ディジタイザの光切断方式では,破片表面の黒色部分で十分な反射光が得られず,形状データに欠損が生ずる場合があるため,これを自動検出して修復する方法の検討と実装を行なった.また,本質的に欠損を生じない三次元形状計測法としてVoting法による計測を併用することを考え,実装を行なった.次に,本システムで得られる形状データは非常に密であり,全データを利用して破片の接合を行なう場合に,処理時間が増大することが予想されるため,破片の接合に必要となる破断面輪郭部分の抽出法について検討し,効率化を行なった.ここで抽出された破断面輪郭を利用して,二つの破片について自動的に接合部分を推定し,最適な接合位置と姿勢を求めることを検討し,実装を行なった.現在,各破片について表面積や体積,表面の曲率などの形状属性を定量的に求める方法について検討している.平成16年度は,陶器の全破片から,元の形状を復元することについて検討を行なう予定である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 内藤博貴, 高橋章, 石井郁夫, 今井博英, 牧野秀夫: "3次元線図形マッチングを用いた遺物破片対の接合"平成14年度電子情報通信学会信越支部大会講演論文集. 11-12 (2002)
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[Publications] 内藤博貴, 高橋章, 石井郁夫, 今井博英, 牧野秀夫: "3次元線図形マッチングを利用した遺物復元のための破片破断形状取得法"平成15年度電子情報通信学会信越支部大会講演論文集. 243-244 (2003)