2002 Fiscal Year Annual Research Report
本邦散発性基底細胞癌における体細胞Ptc突然変異の頻度を探る
Project/Area Number |
14770409
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
大藤 聡 鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (40343280)
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Keywords | 基底細胞癌 / Ptc突然変異 / Exon14 / Exon19 / Exon20 |
Research Abstract |
私はPCR-SSCPの手法を用いて本邦散発性基底細胞癌における体細胞Ptc突然変異の頻度を探るために研究を実施している.平成14年度の進捗状況を報告する. 1.鳥取大学医学部倫理委員会に本遺伝子解析研究の実施をはかり,承認された. 2.鳥取大学医学部皮膚科で過去に手術され,臨床病理組織学的に散発性基底細胞癌と診断された症例30例のホルマリン固定パラフィン標本より5μmの薄切切片を5枚ずつ作成した. 3.DEXPAT(宝酒造株式会社)を用いてDNAを含んだ溶液を作成した. 4.PCRにあたり上記3.で抽出した溶液をイソプロピルアルコールを用いて精製,濃縮した. 5.Aszterbaum Mら(J Invest Dermatol 110,885-888,1998)によって変異のある症例が示されたPtcのExon14をPCRにて増幅することに成功した. 今後PCRによるExon19,Exon20の増幅を行い,その増幅産物についてPCR-SSCP解析を全症例について行う予定である.
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