2002 Fiscal Year Annual Research Report
アトピー性皮膚炎の病態形成におけるケモカイン、ケモカインレセプターの役割
Project/Area Number |
14770434
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
加藤 陽子 日本医科大学, 医学部, 助手 (60328789)
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / ケモカイン / ケモカイン・レセプター |
Research Abstract |
アトピー性皮膚炎患者の皮膚、また陰性コントロールとして健常人の皮膚を各々6検体ずつ採取し、凍結切片を作成、免疫組織化学染色を行った。EG2、CD3陽性細胞の発現はAlkaline Phosphatase Anti-Alkaline Phosphatase(APAAP)法で、モノクローナル抗ヒトEG2、CD3抗体を用いて行った。またRANTES、Eotaxin、CCR3、CCR4、CCR5陽性細胞の発現はavidin : biotinylated enzyme complex(ABC)法で、モノクローナル抗ヒトRANTES、Eotaxin、CCR3、CCR4、CCR5抗体を用いて行った。陽性細胞数は0.25mm^2のグリッドを用いて、200倍率で5-6視野数え、1mm^2あたりの陽性細胞数を計上した。EG2、CD3、RANTES、Eotaxin、CCR3、CCR4、CCR5の陽性細胞数はいずれもMamm-Whitney U-testを用いた統計学的分析で有意差を認める傾向をみたが、症例数が少ないため現在症例を増やし検討中である。RANTES、Eotaxin、CCR3、CCR4、CCR5についてはEG2、CD3と二重染色を行い、各々ケモカイン、ケモカインレセプターの発現の局在について検討している。またアトピー性皮膚炎皮疹部に加えて、皮疹部また無疹部にダニパッチテストを行った検体を採取し、抗原負荷を行った条件下でのEG2、CD3、RANTES、Eotaxin、CCR3、CCR4、CCR5陽性細胞の発現の検討も始めている。
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