2002 Fiscal Year Annual Research Report
脳萎縮補正を伴う脳血流SPECTデータベースによる定量的脳循環評価法の構築
Project/Area Number |
14770439
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
井上 健太郎 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (50333886)
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Keywords | 脳血流SPECT / MRI / データベース / 部分容積効果 / I-123 IMP |
Research Abstract |
平成14年度には、当施設にて行ったMRIを用いた脳画像データベース作成に関する研究に健常被験者として参加した近郊の住民の中で、頭部外傷や頭部の腫瘍、精神神経疾患などの既往が無く、MRI画像上、明らかな病的所見の認められない例を選択し、その中でランダムに本研究を紹介する書類を郵送、約半数の参加を得た。男女それぞれ、50歳台、60歳台、70歳台各々5〜6名からデータを得、0.5テスラMRIを用いた全脳の形態画像および、I-123 IMPを用いた脳血流SPECT画像を得た。後者については、Table look-up法による定量値画像も算出した。これらの画像データを加齢医学研究所のワークステーション及びパーソナルコンピュータ上に移送し、データベースを構築中であるが、さらに十数例を加える予定としている。これらのデータを用いて、高齢者で多く見られる脳萎縮の、脳血流画像に与える影響を評価し、補正手法を開発するため、脳画像解析ソフトウェアであるSPM99でのMRI画像のsegmentationを用いて、灰白質の局所存在確率で表される脳萎縮と、脳血流SPECTで得られる局所脳血流量の変化との関係を検討している。脳血流SPECT画像の脳萎縮補正には、脳MRI画像と併せて画像処理を行うに当たって、多くの誤差を生じる要因があると思われるため、画像処理上のパラメーターを変えた複数の処理を行うことで、それらのパラメーターの脳萎縮補正に与える影響を評価し、より妥当な処理法を検討している。
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