2002 Fiscal Year Annual Research Report
CRFにより発現誘導される新規遺伝子の検索;CRFノックアウトマウスを用いて
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14770590
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
笠木 陽子 日本医科大学, 老人病研究所, 助手 (00343591)
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Keywords | Corticotropin-releasing factor(CRF) / CRF-R1 / PCR-Select cDNA Subtraction法 / CRFノックアウトマウス / 視床下部 / 小脳 |
Research Abstract |
本研究はCorticotropin-releasing factor(CRF)の未知の作用を明らかにする事を目的としたものである。具体的には、CRFの1型受容体(CRF-R1)を発現している組織においてCRFにより発現が誘導される遺伝子を、CRFノックアウトマウス、PCR-Select cDNA Subtraction法を用いて検索、同定する。このことにより現在までその発現がCRFにより誘導されることが知られていなかった遺伝子が同定され、CRFの新たな役割が明らかになるものと考えられる。 CRFノックアウトマウスは当教室にて継代したものを用い、genotypeをPCRにて確認した上で使用した。今年度は、グルココルチコイドの体内レベルの差が実験結果に影響することの無いよう副腎摘除したC57BL系マウス(野生株)をコントロールとし、CRFノックアウトマウスにはsham手術を行い、実験に用いた。手術後7日目に両者を無麻酔下に断頭屠殺し、小脳及び視床下部を摘出した。断頭時に採血を行い、血中ACTH、コルチコステロン濃度を測定し、副腎摘除が確実に行われていることを確認した。その後、摘出した小脳及び視床下部組織よりmRNAを抽出し、PCR-サブトラクション法を用いて、両者で発現量に差のある遺伝子のcDNAを選択的に増幅した。現在、増幅されたcDNAのライブラリーを作成し、野生株で多く、または選択的に発現するcDNAにのみハイブリダイズするcDNA probeを選択している。これにより、CRFが発現誘導する遺伝子のcDNAを検出することが可能である。
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