2003 Fiscal Year Annual Research Report
中学生の生活習慣・身体的健康度が口腔内状況に及ぼす影響についてのコホート調査
Project/Area Number |
14771209
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
石井 瑞樹 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (10297955)
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Keywords | 骨密度 / 体脂肪率 / コホート / 中学生 / 生活習慣 / DF歯数 |
Research Abstract |
H14年度より同一中学生115名を対象に、骨密度、体脂肪率の測定と生活習慣アンケート調査および口腔診査を実施しており、H15年度は前回から約4か月後の実施となった。 今年度の骨密度(以下、SOS)平均は、男子で1560.8±33.6m/Sec、女子で1563.6±27.5m/Secであり、体脂肪率平均は、男子で14.8±5.5%、女子で22.1±6.2%であった。前年度と比較すると、SOS値平均は女子で、体脂肪率平均は男女でともに低い値を示し、それぞれ有意差が認められた。SOS値、体脂肪率およびBMIについて、生徒個々の前年からの増加値を算出して相関関係を検討したところ、女子においてSOS値と体脂肪率との間に正の相関が認められた。 口腔内状況は、前年からの現在歯平均増加数は男子で2.2本、女子で1.3本であった。一人平均DF歯数平均は男子で3.3本、女子で3.1本であり、前年より0.5〜0.8本の増加となった。 SOS増加値と口腔内状況との関連性では、男子において、前年からのSOS増加値の高い群(SOSが+10m/Sec以上)で低い群(SOSが-11m/Sec以下)と比較してDF歯数が2本以下の者や1回の歯磨き時間が3分以上の者の割合が多くみられ、歯垢の付着状況は、増加値の高い群が低い群より良好な者の割合が多かった。体脂肪率増加値と口腔内状況との関連性では、女子の体脂肪率増加値の高い群(体脂肪率が+または-1.4ポイント以上)で低い群(体脂肪率が-3.0ポイント以下)と比較してDF歯数が2本以下の者の割合が多かったが、1回の歯磨き時間が3分以上の者の割合は増加値の低い群で多くみられた。 H16年度も今年度実施の1年後に同様の調査、測定を実施し、生活習慣の変化および身体的な健康度指標の変動と口腔状況との関連性についてさらに検討していく。
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Research Products
(1 results)