2002 Fiscal Year Annual Research Report
高精度な雨量情報に基づく土砂災害危険度のリアルタイム予測
Project/Area Number |
14780372
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
里深 好文 京都大学, 農学研究科, 助教授 (20215875)
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Keywords | 土砂流出 / 山地流域 / レーダー雨量計 / リアルタイム予測 / 降雨強度の空間分布 / 地上雨量計測 / 簡易型レーダー |
Research Abstract |
山間部・山麓部における降雨の特性を解明するための基礎となる資料を収集するために,地上雨量観測点を通常よりも大幅に高密度に配置して現地観測を行った。京都大学防災研究所災害観測実験センター穂高砂防観測所の観測領域である神通川水系足洗谷流域(岐阜県吉城郡上宝村,流域面積=7.2km^2)において10分間雨量強度を連続的に観測している。地上雨量は9台の転倒マス式雨量計により観測されている。雨量計は水平方向に約500m間隔で設置され,標高の範囲は1000m〜2000mである。 気象庁や国土交通省が保有している気象レーダーによる雨滴の空間分布に関する観測結果と,上述の高密度な地上雨量のデータとを組み合わせることにより,山地流域における降雨の特性について検討した。また,京都大学防災研究所が保有する簡易型のレーダーを用いて,当該領域における詳細な雨滴の空間分布に関する観測を適宜行うことにより,より高精度な降雨分布を観測した。さらに,数平方キロ程度の領域における雨量の適切な代表値を得るために必要な観測条件に関して,上記の観測とアメダス等から求められている従来の雨量情報との比較を行った。
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