2015 Fiscal Year Annual Research Report
発現限定遺伝子が司る細菌の新しい種存続システムの解明
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14J07722
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
竹村 彩 筑波大学, グローバル教育院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 保険仮説 / 両がけ戦略 / 黄色ブドウ球菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、細胞集団の不均一性に基づいた新たな細菌特性を見出すことである。具体的には、一部の集団に限定的に発現する遺伝子(発現限定遺伝子)を探索し、その機能を探ることで目的を達成しようとしている。昨年度は、発現限定遺伝子の同定、各遺伝子のGatewayエントリーベクターの作成と、黄色ブドウ球菌で使用可能な強制発現用ディスティネーションベクターの作成、各遺伝子の強制発現株の作成 を行った。今年度は、上記の強制発現ディスティネーションベクターを用いた各発現限定遺伝子の強制発現株の作成を完了し、作成した強制発現株の基礎データの取得を行った。現在、今後の遺伝子機能解明のために欠損株との比較が必要になることを踏まえ、欠損株の作成が進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の一部に変更がみられたが、一定の研究成果があった。本年度は2つの国際学会において研究成果を発表し、その内の1つにおいてポスター賞を受賞した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は各発現限定遺伝子の機能を強制発現株と欠損株を用いて明らかにしていく予定である。
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Research Products
(2 results)