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2016 Fiscal Year Annual Research Report

難水溶性薬物の経口吸収性改善に寄与する自己組織性短鎖ペプチドの新規開発

Research Project

Project/Area Number 14J08905
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

稲田 飛鳥  宮崎大学, 農学工学総合研究科, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2014-04-25 – 2017-03-31
Keywordsパクリタキセル / ペプチド / 複合体 / 分散性 / コロイド
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、難水溶性薬物の水溶性・水分散性を高め,その生物学的利用能を高める技術として,難水溶性薬物と複合化してその水溶性を高める自己組織性の短鎖ペプチドを開発することを目的としている。
本年度は末端フリーのYQEPVLGPVRGPFPIIV(PepY-OH),VVVPPFLQPEVMGVSKV(PepV-OH)およびKFQSEEQQQTEDELQDK(PepK-OH)をFmoc固相合成法により合成し,これら3つのペプチドとパクリタキセル(Ptx)を複合化し,複合体調製時のペプチド量を検討した。Ptxの水分散性は親水性の高いPepK-OHではほとんど改善されなかったが,PepY-OHおよびPepV-OHとの複合体は調製時のペプチド濃度が増加するほど増大した。PepY-OHについては,PepY-NH2よりもその複合体の水分散性は減少したが,PepV-OHについては,PepV-NH2と比較してその複合体の水分散性は著しく改善された。これらの結果から,Ptxと複合体を形成するペプチドのC末端のカルボキシ基がその複合体の水分散性に大きく関与していることが示唆された。
2016年10月より,Yale大学(米国)では主に肝臓における薬物動態の研究を行った。Nogo-BのsiRNAを含有するPLGAナノ粒子溶液をマウスあるいはマウス由来の細胞株を用いてNogo-Bの発現量を比較した。マウス由来のマクロファージや肝星細胞の細胞株を培養し,PLGAナノ粒子の処理時間をそれぞれ24時間,48時間および96時間としてNogo-Bの発現量をコントロール群と比較したところ,いずれの場合も大きな差異は認められなかった。一方で,PLGAナノ粒子を静脈投与したマウスの肝臓からタンパク質を抽出し,Nogo-Bの発現量を比較したところ,コントロール群よりもNogo-Bの発現量について有意な減少が認められた。

Research Progress Status

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] βカゼインC末端に由来するペプチドの合成と分散剤としての評価2016

    • Author(s)
      稲田飛鳥、大島達也、馬場由成
    • Organizer
      化学工学会 第48回秋季大会
    • Place of Presentation
      徳島大学(徳島県徳島市)
    • Year and Date
      2016-09-06 – 2016-09-08
  • [Remarks] 大島研究室ホームページ

    • URL

      http://www.chem.miyazaki-u.ac.jp/~babalab/

URL: 

Published: 2018-01-16  

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