2003 Fiscal Year Annual Research Report
GRIDによる天文学統合データ解析システムの研究・開発
Project/Area Number |
15017289
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
大石 雅寿 国立天文台, 天文学データ解析計算センター, 助教授 (00183757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 直樹 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80333277)
大江 将史 国立天文台, 天文学データ解析計算センター, 助手 (30370109)
水本 好彦 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 教授 (20219653)
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Keywords | Virtual Observatory / 大規模データ / GRID / 連携データベース |
Research Abstract |
近年発展が著しい情報学の研究成果と大量観測データを生み出す最新の望遠鏡技術の融合として構築を進めているJapanese Virtual Observatoryのプロトタイプ第2版が完成し,その評価を実行した。プロトタイプ第2版では,GRIDツールとして標準的なGlobus Tool KitのGRID Servicesを利用し,第1版で明らかになったGRIDジョブの起動時間が長すぎるという問題を解決した。第1版では20〜30秒程度かかっていたジョブ起動が数10ミリ秒で可能となり,実用システムの開発が可能となる目処がたった。 また実用システムで利用可能な,データベースを連携する際に必須となる検索言語(JVO Query Language)の汎用パーサー,JVOで実行される各ステップの実行手順を自動的に作成するスケジューラー,JVOを構成する計算資源の探索に必要なXMLメタデータ検索機能,シングル・サイン・オン機能,等を新規に設計・実装した。 JVOプロトタイプ2を用い,天文研究がどれだけ加速できるかを調べるため,クォークの起源を予想されている「宇宙ひも」による重力レンズ二重像を実際の観測データを用いて探すことを試みた。二重像候補探索は従来手法では数時間以上かかるが,JVOでは2〜3分で可能であることが分かった。このように情報技術を天文学に導入することが,当初の予想通り,研究の進展にとって極めて有効であることが示された。 これらの研究成果は,GRID関連の複数の国際学会における招待講演の結果非常に高い評価を受け,我が国のGRID関連活動を国際的に公表することができた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masatoshi OHISHI 他: "A Prototype toward Japanese Virtual Observatory (JVO)"Proc.of IEEE Workshop on High Performance Grid Computing and Networking held in SAINT2004. 591 (2004)
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[Publications] Masatoshi OHISHI 他: "A Prototype toward Japanese Virtual Observatory (JVO)"Astronomical Data Analysis Software and Systems XIII. (印刷中). (2004)
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[Publications] Masatoshi OHISHI 他: "Japanese Virtual Observatory Project"International Astronomical Union General Assembly XXV, Joint Discussion 08. (2003)
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[Publications] Naoki Yasuda 他: "Astronomical Data Query Language : Simple Query Protocol for the Virtual Observatory"Astronomical Data Analysis Software and Systems XIII. (印刷中). (2004)
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[Publications] 大江将史, 門林雄基: "階層型IPトレースバック機構の実装と検証"電子情報通信学会論文誌B. J86-B, 8. 1486-1493 (2003)
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[Publications] Yuji Shirasaki 他: "Searching for a cosmic string through the gravitational lens effect : Japanese Virtual Observatory science use case"Astronomical Data Analysis Software and Systems XIII. (印刷中). (2004)