2003 Fiscal Year Annual Research Report
論理的思考力や創造性を育み真の豊かな科学的素養を培う教科横断的科学実験教材の開発
Project/Area Number |
15020246
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
今倉 康宏 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10112640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早藤 幸隆 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (40325303)
佐藤 勝幸 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80187179)
齋藤 昇 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60221256)
曽根 直人 鳴門教育大学, 情報処理センター, 助手 (70263879)
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Keywords | 教科横断的科学実験教材 / 連携協力の教育体系や枠組みの構築 / 構造解析 / 情報教育 / 遠隔教育教材 / 簡易比色計の組み立て / 実践教育 / 染色科学 |
Research Abstract |
「論理的思考力や創造性を育み真の豊かな科学的素養を培う教科横断的科学実験教材の開発」の研究課題として15年度は下記の研究実績を上げた。 1)現職教員及び教師を目指す学生・院生(学習者)を対象にした強化横断的科学実験教材の開発と実践:本科学実験教材は,身近な試料(茶葉)を用いて異分野を効果的に関連・融合させた六段階の課題からなる。課題1(情報・地歴・歴史・文化):茶葉に関する調べ学習(webbing技法);課題2(化学・環境教育・分析):茶葉の成分探索,構造解析,機器(NMR/IR/UV/MS/HPLC)の利用とその原理,紙を使った簡易比色計の組み立て;課題3(美術・家庭科・科学):茶葉エキスによる種々の繊維に対する染色,染色機構の解明(コンピュータ);課題4(物理・家庭科):牛乳パックを用いた緑茶のパンケーキづくり;課題5(生物・農業・文化):阿波番茶の生活文化の調査,地域の教育施設の活用,山村伝統産業の実態;課題6(国語・情報):自己評価(対話型ノート),教師評価,相互評価の作成,研究成果・発表(テレビ会議を利用した遠隔教育教材の提案・実施) 学習者は,教育現場に適した教育内容や指導方法,科学教材の開発などを総合的に推進できる能力を身につけ,webbing技法を取り入れた実験教材を改良(学習時間により課題を一部取り入れる)しながら大学の支援下,教育現場(中学校・高等学校)で実践。児童・生徒の科学技術・理科に関する興味・関心等を高め,論理的思考力や創造性を育む教材としての有効性を確認。 2)中学生と高校生を対象にした公開講座の開催(ふれあいサイエンス2003の開催)・21世紀型教育体系や枠組みの構築:身近な素材(茶葉・草木)を用いた総合科学実験研究の体験学習を実施した。科学技術を担う児童生徒の人材育成と教育体系や枠組みの構築。関連する諸分野の研究者・教員・教育委員会・学生と院生・大学と地域の自然や施設の活用などの連携・協力による意欲的な研究を展開。21世紀における教育連携に関するフォーラムの開催。
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Research Products
(1 results)