2003 Fiscal Year Annual Research Report
TNFファミリー分子とサイトカインによるアポトーシスと増殖のシグナル伝達機構解明
Project/Area Number |
15024203
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宮崎 忠昭 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (60272431)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 光生 国立療養所中部病院, 長寿医療研究センター, 室長 (00212225)
今 重之 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (90344499)
岩渕 和也 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (20184898)
|
Keywords | アポトーシス / TNF / DR6 / DAP3 / anoikis |
Research Abstract |
1.TRAILシグナルに重要なDAP3の機能について検討した結果、anoikisの誘導に重要な役割を有することを明らかにした。細胞がマトリックスから離れることにより、DAP3がFADDと会合し,caspase8を活性化することにより、anoikis誘導をおこすことを示した。また、vitronectin刺激によるAktの活性化、そしてAktによるDAP3のリン酸化によってanoikisの誘導阻害が起こることを発見した。DAP3はAktに会合しており、Aktによってリン酸化されること、また、リン酸化されないDAP3変異体はAktによるanoikis抑制効果を示さないことを明らかにした。 2.新規アポトーシス誘導受容体DR6 (death receptor 6)のシグナル伝達経路の解析を行った結果、CLIPR59が受容体に会合し、下流のNF-kBの活性化を制御することを明らかにした。ヒト胎児脳由来遺伝子ライブラリーを用いた酵母two hybrid法による検索の結果、DR6の細胞内領域に会合する因子として、CLIPR59を同定した。CLIPR59とDR6の会合には、DR6の膜近傍領域が必須であることを示した。一方、DR6とCLIPR59の会合には、CLIPR59のC末端領域が重要であることが明らかとなった。更に、CLIPR59のDR6依存性NF-κB活性化経路への役割をreporter gene assay法により検討した結果、CLIPR59はDR6依存性NF-κB活性化を負に制御することが明らかにされた。一方、我々は他のDR分子の、NF-κB活性化シグナルにおけるkey moleculeであるTRAF2が、DR6依存性NF-kappa B活性化を正に制御することも見いだした。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Morimoto, J: "Osteopontin affects the persistence of beta-glucan-induced hepatic granuloma formation and tissue injury through two distinct mechanisms."Int Immunol.. 163・3. 477-488 (2004)
-
[Publications] Tosa, N: "Critical function of T cell death-associated gene 8 in glucocorticoid-induced thymocyte apoptosis."Int Immunol.. 15・6. 741-749 (2003)
-
[Publications] Matsui, Y.: "Adenovirus-mediated gene transfer of ICOCIg fusion protein ameliorates ongoing experimental autoimmune myocarditis."Hum Gene Ther.. 14・6. 521-532 (2003)