2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15078203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松島 綱治 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50222427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高浜 洋介 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (20183858)
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Keywords | 免疫組織 / 胸腺 / 免疫細胞移動 / ケモカイン / 樹状細胞 |
Research Abstract |
pDC前駆体にL-セレクチンとCXCR3がより高度に発現していたため、その機能を調べるべくまず凍結切片上でのHEV結合試験を行った。その結果、樹状細胞はリンパ球と異なり、正常リンパ節のHEVにはほとんど結合しないことが判明した。炎症時のリンパ節のHEVには、所属、非所属リンパ節を問わず結合する細胞群が認められ、これらが、pDC前駆体のみであり、かつCXCR3のリガンドであるCXCL9/Migの中和抗体前投与によりHEVとの結合がきれいに阻害された。一方、L-セレクチンの中和抗体による阻害実験ではこのような阻害を認めず、逆にE-セレクチンの中和抗体でHEVとpDC前駆体の結合が阻害された。リンパ節HEVの免疫染色では、正常時にはほとんど認めなかったCXCL9とE-セレクチンが、P.acnesおよびHSV-1感染時には一過性ながら極めて強く発現するようになることを確認できた。 短時間移入実験での阻害実験を試みた。同様に、pDC前駆体のみが炎症マウスの全身リンパ節に侵入することが明らかになった。このHEVを介した短時間のリンパ節遊走はCXCL9とE-セレクチンの共阻害によりほぼ完全に抑制された。一方、mDCは全身の末梢臓器に遊走し得たが、この短時間ではリンパ節への直接遊走は認められなかった。 胎生期において肝臓にて発生したTリンパ球前駆細胞が胸腺器官に移住するとき、胸腺がTリンパ球前駆細胞を能動的かつ特異的に誘引することを示すとともに、この誘引を計時的かつ定量的に計測する実験系を開発した。そのうえで、胸腺上皮細胞の発現するケモカインを網羅的に解析することによって、2つのケモカインCCL21とCCL25がT前駆細胞の胎生期胸腺への誘引に関与する因子であることを同定した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Murai M, et al.: "Peyer's patch is the essential site in initiating murine acute and lethal graft-versus-host reaction."Nat.Immunol.. 4. 154-160 (2003)
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[Publications] Zhang Y, et al.: "Mobilization of Dendritic Cell Precursors Into the Circulation by Administration of MIP-1α in Mice."J.Natl.Cancer Inst.. in press. (2004)
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[Publications] Ito T, et al.: "Defective B1 cell homing to the peritoneal cavity and preferential recruitment of B1 cells in the target organs in a murine model for SLE."J.Immunol.. in press. (2004)
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[Publications] Tomita S, et al.: "T cell-specific disruption of aryl hydrocarbon receptor nuclear translocator gene causes resistance to 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin-induced thymic involution."J.Immunol.. 171. 4113-4120 (2003)
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[Publications] Sheard M, et al.: "Developmental status of CD4-CD8+ and CD4+CD8- thymocytes with medium expression of CD3."Eur.J.Immunol.. 34. 25-35 (2004)
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[Publications] Kajiura F, et al.: "NF-kB-inducing kinase establishes self-tolerance in a thymic-stroma dependent manner."J.Immunol.. 172. 2067-2075 (2004)
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[Publications] 分子予防環境医学研究会: "分子予防環境医学 -生命科学研究の予防・環境医学への統合-"(株)本の泉社. 768 (2003)