Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60139516)
白石 昌也 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (70127330)
白井 裕泰 ものつくり大学, 建設技能工芸学科, 教授 (40258926)
村田 健一 文化庁, 建造物課, 主任文化財調査官(研究職) (50280607)
村松 伸 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (70202356)
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Research Abstract |
継続年度である平成16年度は,前年度に引き続き当該申請書記載の「基礎研究項目」について,通年に渡る研究活動の他,トゥアティエン-フエ省内において協同学術調査を展開させた(第17次・18次学術調査). 調査対象は,阮朝乾成宮の宮殿建築基壇,第4代皇帝・嗣徳帝の墓域である謙稜,阮朝京城最外郭の囲繞壁があり,それぞれ測量および実測調査(機器等は,さしがね・コンベックスによる手計り,光波測距儀,GPS等を適宜用いた)を進めた(2004年8月). 乾成宮の宮殿建築基壇については,主要な宮殿である勤政殿の基壇について野帖作成・写真撮影を進め,対象遺構の現状把握と痕跡からの復原考察を進めた.謙稜では,配置図作成に資する測量データを収集し,図面を作成.寸法計画を復原的に考察しつつ,史料等の歴史情報の収集に努めた.阮朝京城の囲繞壁は,GPS測量を継続させ壁体を構成する要素にみられる連続性・反復性に注目して,一定間隔ごとの距離を数値分析し造営計画について復原考察を進めた.その他,実験模型の製作,建築構造に関する解析,歴史的環境の保全に資する都市計画などが,個別の研究班を構成して現地調査を行なっている. 2005年3月には,引き続き,阮朝乾成宮の宮殿建築基壇,阮朝京城街路計画,実験模型の製作建築構造に関する解析,歴史的環境の保全に資する都市計画などが行なわれる. また,現地側の主たる協力組織であるフエ遺跡保存センター等から研究者を招聘し,我が国(東京・奈良)において,研究発表の機会を設けた(2004年12月).
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