2006 Fiscal Year Annual Research Report
乾政宮の復原的研究-ユネスコ世界遺産・フエの歴史的建造物群の保全計画-
Project/Area Number |
15106009
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中川 武 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30063770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60139516)
白石 昌也 早稲田大学, 大学院アジア太平洋研究科, 教授 (70127330)
西本 真一 早稲田大学, 理工学術院, 助教授 (10198517)
村松 伸 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70202356)
大田 省一 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (60343117)
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Keywords | 国際協力 / 技術移転 / 政策研究 / ベトナム / フエ / 修復 / 保存 / 王宮 |
Research Abstract |
[京城] 城内街路の測量を継続.皇城以北及びグエン・チャイ通りを測量し,南北方向における往時の地割りを検討した.各砲台の悉皆調査は,南勝臺・南昌臺・南亭臺・東長臺・東嘉臺・北清臺・北順臺・北奠臺の8坐を対象とし,現在立ち入り可能な全ての砲台の調査が完了した. [南郊壇] 京城の南方3kmほどに位置する南郊壇の配置測量を行った.主に配置計画理念を解明するため,光波測距儀による配置図実測,現状把握のための写真記録,文献資料調査を行った.併せて,南郊壇の祭祀に関する文献資料,また往時の写真資料等を整理した. [宮殿建築] 勤政殿の架構の復原に資する情報を整理するため,現存する他の宮殿建築のケオ(斜梁)の設計方法を検討した.代表的な大規模宮殿建築である太和殿,世祖廟,隆安殿のケオおよび柱径を実測.特にケオの断面寸法と柱径に関して検討を進めた. [勤政殿・基壇址] 基壇址の現状把握を目指し実測調査結果の整理を進めた.構成石材のインベントリーを作成,個々の寸法,痕跡,現状写真を整理した.復原模型(縮尺1/10)に関して,模型制作業者と材料等仕様に関する検討を進めた.同基壇址内の発掘箇所の選択・方法・期間等を決定した. [伝統家屋] 実験模型を使用しその技術の把握に努めた.平面図・立面図・断面図を板図に作成.制作の工程を写真・映像・スケッチにより記録し,併せて,現地の大工棟梁に対する聞き取り調査を行った.実験模型の解体現場に立ち合い,具体的な部材名称・技法等についての知見を得た. [都市計画] 京城内全域をデザインアーカイヴとして取りまとめるため,情報が不足していた御河以北の地区における実態把握に努めた.また現行のゾーン規制を補う新たな歴史的環境保全の手法について検討するべく,歴代皇帝陵と周辺集落および周辺の地形についても実態調査を行った.
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Research Products
(10 results)