2004 Fiscal Year Annual Research Report
アクティブ・バイオマテリアルの光駆動精密設計と組織工学の融合によるステント工学の研究
Project/Area Number |
15200038
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松田 武久 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60142189)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸秋 悟 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (10336018)
下川 宏明 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (00235681)
|
Keywords | ステント / 内皮前駆細胞 / 光化学 |
Research Abstract |
・光重合性生体高分子:ゼラチンに加えて、エラスチン、ヘパリン、ヒアルロン酸にビニル基を導入して可視光線で重合・ゲル化する機能を付与し、薬剤を混合することによって包埋したコーティング層からの徐放が可能になった。これにより生分解性で且つ薬剤除徐放で、細胞接着性の光硬化コーティング材が開発できた。モールド内で光重合することにより、筒状および極細糸を成型加工できた。 ・内皮前駆細胞の高速増殖技術と高接着性マトリックスの開発:細胞のdifferentiall cell adhensivenessを利用して、感温性ゼラチンーポリ(インプロピルアクリルアミド)のグラフト重合体を用いて、細胞をクローナル選別技術を開発した。これを用いて内皮前駆細胞を選別純化した。既に開発して光反応生体高分子の混合および細胞成長因子の添加による最適マトリックスの配合の決定および高速増殖をもたらす培養液の探索を行った。 ・内皮前駆細胞をステントに播種・単層構造化を行い血管内での内皮の修復および再構築を行った。本年度は、流血中で極微量浮遊する前駆細胞の捕捉および増殖する方法を新しく提案し、プロトタイプ技術に着手した。内皮および前駆細胞に特異的に発現しているVEGFレセプタを標的にして、この抗体(Anti-VEGF)、およびこのレセプタの抗体(Flk-1)を材料に化学固定するものであり、in-vitro系では予想通りに捕捉され増殖した。 ・新しいステントコーティング材料として、光照射によって重合し、表面層から分解する基材を開発した。これによって表面分解と共に薬剤放出型の血管内治療ディバイスを開発し、動物実験によって、その有効性を確かめた。
|
Research Products
(6 results)