2005 Fiscal Year Annual Research Report
怪異・妖怪文化資料を素材とした計量民俗学の構築と分析手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
15202026
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
小松 和彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90111781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 和夫 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (70044732)
カバット アダム 武蔵大学, 人文学部, 教授 (30202641)
佐々木 高弘 京都学園大学, 人間文化学部, 教授 (20205850)
横山 泰子 法政大学, 工学部, 助教授 (60318607)
安井 眞奈美 天理大学, 文学部, 助教授 (40309513)
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Keywords | 怪異 / 妖怪 / 民俗学 / 計量分析 / 日本文化 |
Research Abstract |
本年度は4年計画の3年目に当たる。本年度の研究成果は以下の通りである。 1.怪異関連記事の数量的分析手法の開発については、昨年度に続いて研究分担者の山田奨治を中心に行った。現段階での具体的な成果としては、前回科研共同研究の成果として作成され、現在公開中の「怪異・妖怪伝承データベース」の収録データをもとにした基礎的分析方法の開発を継続して進めるとともに、伝承の分布と内容の相関関係について議論を重ね、数量的分析の方法にさらなる改良を加えた。なお本研究の成果の一部は、本科研第5回〜第8回研究会で発表し、研究分担者やゲストによる討論を行った。また、フランスで行われた国際交流基金主催の妖怪展(於:パリ日本文化会館2005年10月26日〜2006年1月28日)に、本プロジェクトで収集した妖怪資料の貸し出しを行うとともに、研究代表者の小松和彦がその記念シンポジウムに参加し、講演を行った。 2.怪異関連記事の収集および分類・整理については、昨年度から引き続き各都道府県の県史(今回は「民俗編」(あるいはそれに該当するもの)が設定されているもののみ限定)を対象とし、怪異関連資料の収集・整理を行っている。平成18年3月の時点で、長野県の一部をのぞくほぼすべての都道府県史「民俗編」からの事例収集及びカード化作業がほぼ完了している。来年度のはじめに残りの作業を行い、すべて完了させる予定である。 3.本年度は、これまで収集した怪異・妖怪関係資料のうちの絵画資料についてデジタル画像化し、「怪異・妖怪伝承データベース」と同様、研究分担者の山田奨治を中心に「怪異・妖怪画像書誌情報データベース」の開発に取り組んでいる。作業は順調に進み、来年度にはテスト版が完成する予定である。 4.怪異・怪談・妖怪関典籍、絵画・映像資料等の収集に取り組み、国際日本文化研究センターにおける所蔵を充実させた。
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Research Products
(7 results)