Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘野 和己 奈良女子大学, 文学部, 教授 (70171725)
出田 和久 奈良女子大学, 文学部, 教授 (40128335)
高田 将志 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (60273827)
菅谷 文則 滋賀県立大学, 人間文化部, 教授 (10275175)
伊藤 敏雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00184672)
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Research Abstract |
1).平成16年8月末から同9月中旬にかけて,相馬・高田を中心に,国内から2名の研究協力者および中国側研究協力者と,タリム盆地西部および北西部における遺跡の立地条件,特に活断層および段丘面形成時期との関わりについて現地調査を実施し,TLなどの年代測定用試料を採取した.その結果,活断層の分布地域には古代遺跡がかなり存在すること,得られた年代測定結果などに基づくと,遺跡付近の活断層の中には,A級の活動度(日本の基準)を有するものが少なくないことなどが判明した. 2).平成16年10月下旬,菅谷・出田・小方を中心に,中国側研究協力者と,唐代を中心に主に漢代以降の都城址とそれに付随する施設について実地踏査および博物館における出土品等を実見した.交河故城址および高昌故城址においてはその立地と主要な内部の機能配置,札磨郷四十里城子の古城遺跡,小老城遺跡,北庭故城址等においては内部構造に焦点を当て踏査するとともに,城門の位置及び構造,さらに街路パターンに注目して調査し,GPSを使用して簡単な測量も試みた. 3).研究成果は,平成15年度分もふくめて,平成16年4月10日の韓国文化・歴史地理学会(相馬,招待講演),平成16年8月4日-7日のThe 4th International Symposium on the Tibetan Plateau(SOHMA et el.),平成16年9月7日の中国社会科学院考古研究所主催のInternational Symposium "Ancient Cultural Exchange and Archaeological Research"(SOHMA)などの発表をはじめとして,平成16年4月12日の韓国祥明大学(相馬:招待講演),平成17年3月17日の社会科学院考古研究所(相馬)など海外における講演,さらに国内の関連学会などにおいて公表した.
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