2004 Fiscal Year Annual Research Report
水質モニタリングとモデリングにおける統計的問題の解決と実証的研究
Project/Area Number |
15300097
|
Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
金藤 浩司 統計数理研究所, 統計科学情報センター, 助教授 (40233902)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 晃盛 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10103079)
岡田 光正 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70124336)
藤江 幸一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (30134836)
|
Keywords | 水環境 / 環境基準値 |
Research Abstract |
水環境における急性毒性の基準としては,実験室において化学物質・重金属等がさまざまな水生生物にどのような急性毒性(実験生物が半数死ぬ数の濃度)の影響をおよぼすかを計測し,水生生物全体における急性毒性のパターンが推定される.その結果に基づいて人間への環境基準が決定される.このような人間への環境基準のプロセスにおいて,基準値の決定は重要な問題であり,その場面では評価可能な科学的裏付けが重要である. 水環境における急性毒性値の推定に関する統計的手法の開発に関する研究を行い,これらの実現のために基礎となる統計的推定方法の構築とその推定量の解析的評価を行った.ここでは,特に,環境物質の検出限界に関してこれまでとは異なる対象となるデータの特性に基づいて新たな離散確率分布を導出した.これにより従来の解析では不明確であった環境データとその解析モデルに用いられる分布間の関係がより明確になった. また,研究協力者の協力によりデータの調査・収集・整理を継続している. 本科研費に関係して,ISMシンポジウム[環境科学と統計科学の新たな融合]を開催した.
|
Research Products
(5 results)