2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15300238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
久米 美代子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70258987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 久貴子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (70307651)
村山 より子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (70289875)
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Keywords | 中学生 / 思春期 / 健康問題 / ヘルスプロモーション |
Research Abstract |
文献検索をしてみると、中学生の性を含む健康問題と自己対処法の実態報告は非常に少ない。我々は中学生という子どもから大人へと身体・精神が大きく変わる時期に注目している。その時の健康は将来にわたって大きく影響を及ぼす。思春期(特に中学生)の子どもたちが健康に過ごすためには、健康問題解決能力が必要になる。問題解決のために知りたいと思う情報、特に、リプロダクテイブ・ヘルスに関する正確な情報は入手しづらいという環境がある。子どもたちが健康問題で何らかの情報や相談が必要な時いつでもほしい正確な情報を入手できたり、身近に相談できる場所や人が必要である。そのためにも、現在の中学生の健康問題やその対処法を的確に把握すると共に何を必要としているのかを明らかにする必要がある。 今回の調査では、大東町の殆どの中学生は思春期を肯定的に捉えており、生活・健康上の悩みは、「家族関係」「恋愛や性行動」に関することよりも「アイデンティティ」や「学校生活」に関することの方が2〜3倍多かった。この結果より中学生の健康問題は恋愛や性行動よりも自分の性格や自分がわからないなど自分自身に関する悩みが多いことが明らかとなった。困ったとき時の相談相手と知識の情報源は、「相談しやすい友人」、「自分を理解してくれる人」と自分の身近な人が圧倒的に多かった。悩みの対処に関しては男女差があり、女子では「同性の友人と話すことで安心するとしていた」また男子は「誰にも相談できず、一人で悩んだ」「じっと我慢した」という対処行動をとっていることが明らかとなった。この結果を基盤に、次年度はさらに教員から見た中学生の健康問題を明らかにする。
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