2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15330020
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
鳥谷部 茂 広島大学, 大学院・法務研究科, 教授 (20155609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 進 明治大学, 法科大学院・法務研究科, 教授 (20061913)
小川 幸士 帝塚山大学, 法政策学部, 教授 (30299143)
吉田 光碩 大阪大学, 大学院・高等司法研究科, 教授 (60309341)
田村 耕一 熊本大学, 法学部, 助教授 (70315216)
村山 洋介 長崎大学, 経済学部, 助教授 (80314722)
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Keywords | 非典型担保 / 典型担保との関係 / 譲渡担保 / 仮登記担保 / ドイツ調査 / アンケート調査による実態の分析 / 比較法研究 / 動産・債権譲渡の公示制 |
Research Abstract |
平成16年度は、3年間の研究期間の2年目として、申請時の研究計画に基づき、研究会の開催、ドイツ調査、アンケート調査票の回収と実態の分析などを実施した。また、各分担者は、研究計画の趣旨に基づいて、各自の分担部分について研究を行った。 (1)研究会の開催 平成16年度は、広島大学東千田町校舎において2回の打ち合わせ研究会を実施した。その結果、以下のような成果が得られた。第1回目は、平成16年度の海外調査と研究会の実施計画をたてることができた。また、アンケート調査の中間集計と分析を通して担保物権及び非典型担保の実態を把握できた。さらに、ドイツにおける不動産登記制度の研究報告を行い、ドイツ調査に向けて予備知識を深めることができた。第2回目は、ドイツ調査の概要をまとめ、ドイツの銀行の聞き取り調査の結果を検討した。また、建築請負債権担保に関する研究およびアンケートの集計結果に関する報告と討論を通じて、ドイツの所有権留保制度やわが国の担保制度・非典型担保の実態について理解を深めることができた。 (2)ドイツ調査 平成16年9月20日(月)〜9月26日(日)の期間でドイツ調査を実施した。訪問地は、ハイデルベルク登記所、測量局、ハイデルベルク大学である。登記所では、登記担当者から登記の実態について詳細な説明を受け、登記簿の保存状況を見学し、コンピュータによる登記簿閲覧・登記申請について説明を受けた。測量局では、ハイデルベルク市の都市計画・都市再開発の中での境界確定の実態を資料及びパワーポイントで説明を受けた。ハイデルベルク大学では、パイファー教授から担保物権及び非典型担保の理論と実態について説明を受け、日本との比較を通じて意見交換を行った。 (3)アンケート調査票の集計・分析 平成15年度に作成し、年度末に発送したアンケート調査票を回収し、調査票を集計した。また、その集計に基づいて、担保物権および非典型担保の実態について分析を行った。 (4)各分担者の研究 各分担者は、各自の研究分担テーマについて研究に従事した。
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Research Products
(16 results)