2003 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育市場の国際化状況における政府と質保証の役割
Project/Area Number |
15330181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
塚原 修一 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (00155334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 圭一 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (30249924)
川島 啓二 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (50224770)
小松 郁夫 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 部長 (10130296)
米澤 彰純 大学評価・学位授与機, 構・評価研究部, 助教授 (70251428)
秦 由美子 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (30263031)
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Keywords | 高等教育 / 国際化 / 市場 / 政策 / 質保証 / 政府 |
Research Abstract |
行政改革のなかで、民間企業の経営理念・手法が導入されつつあるのは教育分野も例外ではない。世界貿易機関(WTO)では教育サービス貿易の自由化に向けた議論が開始され、これに対して大学界の主流派は懸念を表明している。本研究では、高等教育サービスの貿易を含む国際的な競争を対象として、大学間競争の行方や高等教育市場のあり方、評価による質保証の役割、政府の役割などを検討する。 (1)高等教育市場調査 イギリス、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、香港、中国、台湾などを調査した。とくにイギリス、マレーシア、香港、中国については、国際シンポジウムと国際ワークショップを開催し、各国の専門家を招いて状況の把握につとめた。そのなかでは、国家戦略として高等教育の国際化をすすめているオーストラリア、シンガポール、マレーシアが注目された。日本については、市場的な高等教育提供の焦点のひとつともいえる、外国大学日本校および企業内大学について調査を行った。また、OECDを中心とした、教育と職業の関係についての国際比較の動向を調査した。 (2)比較分析 上記の国際シンポジウムや国際ワークショップの場で、日本側から各国状況の比較分析の第1次案とでもいうべきものを提示して検討を行った。 (3)評価体制調査 大学評価ないし大学の国際的な質保証について、各国の取り組み状況、ユネスコ、OECD、国際的質保証ネットワーク(INQAAHE)など国際機関の動向などを調査した。 (4)個別大学の対応状況調査 国際的・国内的な大学間競争に対して、個別大学がどのような対応上の工夫をしているのか、アメリカを中心として調査を行った。
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Research Products
(1 results)