2005 Fiscal Year Annual Research Report
再生医学応用を目指したブタ免疫システム解析と免疫不全ブタ作製
Project/Area Number |
15390133
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
藤本 純一郎 国立成育医療センター(研究所), 副所長 (60175578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清河 信敬 国立成育医療センター(研究所), 発生・分化研究部, 部長 (60195401)
山田 健人 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (60230463)
安江 博 独立行政法人農業生物資源研究所, ゲノム研究グループ, 上席研究官 (80113497)
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Keywords | 免疫不全ブタ / 再生医療 / cDNAライブラリー / ブタTリンパ球 / 主要組織適合抗原 / T細胞抗原受容体 |
Research Abstract |
ブタT細胞抗原受容体δ鎖(TCRδ)のコモンフレームワークに対するモノクローナル抗体7G3を樹立したが、すでに確立されていた数種の同様抗体との比較の結果、フローサイトメトリーでの蛍光強度、凍結切片における反応性、抗原分子の生化学的解析のいずれの場面においても他の抗体よりも優れていることが判明した。また、ブタCD8に対するモノクローナル抗体も同時に樹立したが、この抗体も市販のものより、凍結切片における反応性で優れていた。 T細胞は免疫反応における中心的な役割をはたすが、ブタではT細胞受容体関連遺伝子の同定および解析は十分には進んでおらず、認識システムがヒト、マウスと比較してどの程度の相同性があるのかが明らかでなかった。ブタを再生医学研究に利用するためには、この認識システムを明らかにすることが必要不可欠である。そこで、本研究では、T細胞受容体Ja鎖遺伝子セグメントの利用のされかたについて解析した。その結果は、ヒトの場合とほぼ同様であることが判った。また、T細胞受容体a鎖cDNAを網羅的に解析し、CDR3領域の多様性を調べた。その結果、4〜14アミノ酸の範囲で変化し、平均鎖長は、9.35であった。因みに、ヒトでは7〜13アミノ酸の範囲で変化し平均鎖長は、10.2と報告されている。また、T細胞受容体a鎖cDNAの網羅的解析から、T細胞受容体a鎖遺伝子は少なくとも33個あることが判った。さらに、本研究ではT細胞受容体複合体関連遺伝子である、T細胞受容体CD3x鎖及びh鎖遺伝子について解析した。CD3x鎖のアミノ酸配列は、ブタ、マウス、ヒト間で相同性が高かったが、CD3h鎖は種間でかなり異なっていることが判った。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Characterization of new monoclonal antibodies against porcine lymphocytes : molecular characterization of clone 7G3, an antibody reactive with the constant region of the T-cell receptor d-chains.2005
Author(s)
Tang W-R, Shioya N, Eguchi T, Ebata T, Matsui J, Takenouchi H, Honma D, Yasue H, Takagaki Y, Enosawa S, Itagaki M, Taguchi T, Kiyokawa N, Amemiya H, Fuijmoto J.
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Journal Title
Veterinary Immunol Immunopathol 103
Pages: 113-127
Description
「研究成果報告書概要(欧文)」より