2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390569
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
鹿島 勇 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00130914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 貢治 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (50298238)
櫻井 孝 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (60277910)
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Keywords | 骨形態計測 / 数理形態学 / モルフォロジカルフィルタ / 骨質評価 / 骨構造解析 / マイクロCT / コンピューテッドラジオグラフィー / 構造評価マッピングシート |
Research Abstract |
コンピューテッドラジオグラフイー(CR)、モルフォロジカルフィルタ、骨塩量(BMD)測定装置、マイクロCT、マイクロフォーカス管を組み合わせ、骨質評価のための画像解析システムを構築した。 まず、摘出されたphalanx of race horses骨折骨と健常骨のCR画像上に関心領域を設定しBone morphometric analysisにより2次元(2D)骨格構造パラメータの計測を行った。次にCR画像上に設定した関心領域に一致して海綿骨骨ブロックを作製し、マイクロCTを用いて3次元(3D)骨梁構造パラメータの計測を行った。そして圧縮試験によって測定した骨強度を基準に両パラメータの相関について検討した。 その結果、Radiological bone morphometric analysisによって得られる2D骨格構造パラメータは、骨梁の強度を反映する構造indicatorとして有用であることが示唆された。次に乾燥下顎骨の海綿骨を削除することによって構造変化をシミュレーシヨンし骨梁の骨格抽出を行なった。骨格2値画像からRadiological bone morphometric analysisにより骨格の量,表面積,幅,数,間隙,複雑性,配行性、骨格の連続性,連結性が計測された。定量化されたこれらの骨格パラメータを基準に構造評価マッピングシートを作製した。そして,削除前に対する削除後の各パラメータの変動率を求めシミュレーションされた構造変化との相関について検討した結果、下顎骨骨梁の骨格構造変化に一致した理論的な変動を示した。このことはRadiological bone morphometric analysisは顎骨の骨質評価法として有用であることが示唆された。
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