2003 Fiscal Year Annual Research Report
生活の自立支援ができる介護福祉士養成のための家政系科目の授業内容に関する研究
Project/Area Number |
15500529
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Research Institution | Utsunomiya Junior College |
Principal Investigator |
百田 裕子 宇都宮短期大学, 講師 (00166349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂木 奈巳 宇都宮短期大学, 講師 (00352584)
蔦木 チエ子 宇都宮短期大学, 講師 (10352577)
中川 英子 宇都宮短期大学, 教授 (70352573)
松田 佳奈 宇都宮短期大学, 助手 (20352586)
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Keywords | 家政系科目 / 居宅介護 / 生活援助 / 介護現場 / 自立支援内容 |
Research Abstract |
介護現場では,利用者の要介護度に対応した質の高い生活援助・自立支援が望まれている。そのため,介護福祉士養成の教育現場では,家政系科目の授業内容を介護の現場に即したもので充実させることが課題となっている。そこで、介護の現場と学生の学力・知識の両面を把握し,検討を加え,授業内容の具体案を提示しようと研究を行ってきた. 平成14年の横浜市における居宅介護の現場調査に加え,平成15年6月,さいたま市で身体介護と生活援助の2種について現場調査を行った.これらの調査資料をもとに,利用者の身体の状況に対応した介護者の仕事内容の把握,現行の家政系科目の授業内容との関連性,仕事順序の妥当性などについて検討した.これらの結果を用いて,学生に居宅介護実習前に,現場に関する情報と現場を想定したロールプレイングを含む授業を試みた. また,平成14年度同様,家政系科目で履修した内容について居宅介護実習実施前・後に学生の不安や達成度に関するアンケート調査を行った.その結果,居宅介護現場の情報を取り入れていない学年では学生の実習に対する不安が大きく達成度も低かった。それに対して,現場の情報を取り入れ,現場を想定した演習を行った学年では学生の不安も小さく,達成度が高いことが分かった.このことより,家政系科目でも現場の情報を盛り込み,現場の自立支援内容に沿った具体的な授業を行うことが必要なことが分かった. 以上のうち,14年度のアンケート調査結果については日本家政学会で,15年度分については日本介護福祉学会で報告した.介護現場の経験者や文献を通じての生活援助に関する事例収集による,家政系科目の授業内容との違いについては検討中である.
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